はい、今回は

伊坂幸太郎さんの「残り全部バケーション」です。

 

ある若い男が仕事をしてた。

当り屋だ。

ハンドブレーキでブレーキをかけて後ろの相手にぶつけさせる。

そうやって止めた相手から免許証出させて電話番号を聞き弱みを握る。

いつもやっている事なので手際は慣れたものだ。

 

しかし男はこの仕事を辞めたかった。

そこで上司にあたる溝口にこの事を告げると

「おまえ、友達がいないって言ったよな」

「よし、じゃあ、作れ」

そう言って男のケータイから適当な番号に、友達になろう、という旨のメールを送らせた。

 

そして男はある家族と知り合う。

ちょうど今日で離婚する予定の家族だった。

 

娘に聞かれる。

「岡田さんって何してる人?」

「今日仕事をやめたばかりなんだ」

「無職?」

「そう」

「駄目じゃん」

「駄目じゃないよ。明日から、もう俺の人生、残り全部、バケーションみたいなものだし。バカンスだよ」

「わたしもそうしようかな、残り全部バケーション」

「百年早えよ」

 

それから少しして男のもとに溝口から電話がかかる

溝口のさらに上司の毒島に、男が無理やり仕事を抜け出たと伝えたらしい。

「あいつら、逃げてる奴、捕まえるの得意だから気をつけろ」

自分でけしかけておいて溝口は忠告してきた。

 

 

 

一応は短編集とい形をとっていますが、いつもの井坂作品の様に連作になっています。

主にこの溝口出てくるのですがいい加減なのか、弱いものの味方なのか、世渡りが上手いのか、つかみどころのない人物です。

本作は短編でしかも薄いので井坂作品がどんなものか知りたい人にはちょうどいいかもしれませんね。 まあ私は入門にオススメするのは「陽気なギャング」の方ですが。

 

でもコレも半年以上前に読んだやつなんだよなあ。

少しでも早く今の本でもたついている内に追いつかないと書き難い状況が続いてしまう。