はい、今回は

重松清さんの「なきむし姫」です。

 

哲也はうつむいた。

単身赴任を言い渡されたからである。

家族と離れたくないという思いももちろんある。

がそれよりももっと心配なのが妻のアヤ

子供の頃からなきむしで常に哲也が守っていた。

こっそり付けたあだ名が

なきむし姫

 

単身赴任の事を切り出した時も観覧車4周分も泣きつかれてしまった。

しかしそれでも仕事だからと哲也は単身赴任に行くことに。

アヤに似て気の弱い息子ブン、おてんばの娘チッキも残して。


入学式を緊張から熱を出し休んでしまうブン
「ママ、ごめんね、入学式いけなくて」

そんな自分よりも相手を心配する我が子の優しさについ泣いてしまうアヤ

 

午後になり熱が引いたブンを連れて小学校に挨拶に行くアヤ

そんな時、一人の女の子、ナッコとその父親に出会う。

それは小学校時代の同級生、ケンであった。

ガキ大将であったケンにアヤと哲也は何度か助けてもらっていた。

逆に泣かされることも・・・。

 

近所のママ友で、父親同士は仲が良く子供も同い年の留美子さん

いわゆるモンスターペアレンツでブン達の担任の新任教師に文句をつけて、教師失格だと言い放つ。

それからしばらくしてブンから話を聞く

「今日から先生しばらくお休みなんだって。今日は教頭先生がピンチヒッターだったんだよ」

 

なんとかしてあげたいアヤだったがもし留美子さんにこちらの目論見がバレた時にはさらに火に油を注ぐ事になる。

哲也に相談しようと思ったが、簡単に哲也に心配をかけることはできない、と思いとどまる。

そして考えた末に相談した相手はケンであった。

ある作戦がある、ケンは言う。

「その作戦には、アヤちゃんの協力が絶対に欠かせないんだ」

 

 

 

なきむし姫が頼りにしていた夫と離れ、泣きつく相手のいない中どうやって泣きたい気持ちを抑えるのか。

頼る相手がいないという状況で様々な壁を乗り越えることはできるのだろうか。

 

すぐに泣いてしまうのは問題だけど、人間泣くことで乗り越えられる時もあると思う。

いい泣き方と悪い泣き方

簡単に逃げるためではなく、誰がために泣いたり、泣いて気持ちの整理をつけるために泣く。

そんないい泣き方をしていけば人生もいい色にそまっていんじゃないかな。