はい、今回は

有栖川有栖さんの「闇の喇叭」です。

 

広島、長崎、京都に原爆を落とされて敗戦した日本

北海道はソ連に、沖縄はアメリカに奪われた。

そして北海道や沖縄が絡む事件に警察は及び腰になり、その様な事件には探偵が動かぬ証拠を突きつけて警察を動かす事があった。

そしてそれを疎んだ者達は探偵業を禁止し、探偵達を捕まえていった。

 

空閑純は日本の片田舎に住む女子高生であり、合唱部に入っている。

そして両親は探偵であり、純もその血を受け継いでいた。

母親はある事件を調査中に行方不明になり、それ以来父親と二人で帰りを待っている。

 

ある日、純は帽子を被りサングラスをかけた怪しい女性がいた、と聞かされる。

北からのスパイではないか、その人物はそう怪しんでいた。

こんな見るものも何もない田舎に何でスパイが来るのか、純達はあまり真剣に取り合わなかった。

 

そして数日後、平穏だった町で身元不明の男性の遺体が発見された・・・。

 

 

ちょっと現実と違う日本が舞台である今作、空閑純が主人公の1作目であり何作か続編があるらしい。謎解きやトリックに若干の驚きはあったものの、推理小説というよりは探偵小説として読むのが正しい読み方かなと思う。

この話の中では推理小説が有害図書指定されている。他の本でも書籍の閲覧自由がない事もあった。

世界でも国によっては禁止されている本があるのだろう。

日本では小説も漫画も自由に読み書きできる。倫理に反していなければ自由を認められる国に生まれてきた事を当たり前と思わずに、幸せな事だと思うべきなのかもしれない。