創業記 その8 | 24/7の仕事が好きな社長ブログ @nariken

創業記 その8

社長に言われた言葉はあまりにもあっけないものでした。
「うん、大丈夫だと思うよ。」
お?と思ったのもつかの間。
「今のまま働いてれば300万は行くでしょう。年収。」
あ。。。。。(いやー、年収じゃなくて・・・)
と聞きなおす気持ちにもならずそこで決心しました。

自分の中ではもっと成長したいという意欲がある一方で、
天井を決められてしまったたような思いが強く
翌日に退社の意思を告げ、次の職探しを始めました。

まずはインターネットを中心に事業を展開しているところ、
そしてWebプログラミングの知識は乏しかったので
OSやネットワークの知識を活かせるネットワークエンジニアで探しました。

その時に見つけたのが前職であるフレックス・ファームという会社でした。
住友三角ビルの39階に入っており当時から携帯のクロスキャリア向けに
コンテンツを変換するエンジンを製造、開発しており京都にもラボを
持っている点などに魅力を感じ面接を受け就職しました。

この時の転職時に給与は前職の給与が低かったということもあり
60%増程度になっていました。

多くの人と同じようにこの時の僕も働くモチベーションの多くを
将来の大きなサラリーに求めて動いていたのでこの昇額は大きな
モチベーションにつながりました。

そして自分が思っていたよりもその新しい世界は刺激的でした。

野心というか向上心というかはとにかく今でいうモチベーションの
高い人の集まりで、金銭に貪欲な人は一攫千金を狙い、IPOを見据えて
ストックオプションを勧めてきたり、朝出社すると歯磨きをしながら
現れいかにも会社に寝泊まりしていた様な人がゴロゴロといたのです。
しかも性別問わず。女性であっても徹夜作業をしてというのが
当たり前のようになっていました。

とにかく自社内にもサーバーラック40台ほどの専用スペースがあり、
その中でSunのバカでかいサーバーが何台も動いている様な環境で
正直あまりの環境の違いに驚きつつもここで得るものは大きいと
実感しました。

何よりもこういったモチベーションの高い人に囲まれていたので、
いつ出社しても会社には誰かいてそこでのコミュニケーションを
取ったりという事もすごい楽しかったところです。
※何せ先にも書いていますが週100時間勤務という人がざらでしたので。。


ここに入ってからの最初の仕事としてはCTIシステムという電話の
自動音声をコントロールするサーバの保守でした。
このシステム保守を4名のチームで24時間体制を作り交代で
勤務するといった内容です。
まれにシステムがフリーズする事があるため、サービスを止めないように
障害対応を行うという事をしていました。

最初は週3日という変則シフトで勤務していたのですが、
慣れてくると前職と変わらず休みの日も出社したり
勤務中の空いている時間を利用してスキルを上げるための
勉強をしていたりしました。

この時に勉強していたのが、後にサーバOSとして主流となる
LinuxOSであったり会社ではjava言語を中心に開発を行っていたので
勉強会に加わったりしてWEBシステムの知識をつけていくという
事をしていました。


徐々に勉強会や独学などでWEBシステムの知識が付いてきたので、
社内システムのリプレースを任されたりということをしていき、
開発チームへの転籍という話ももらうようになっていきました。
ここでは前職で覚えたsqlの知識が活かされていたと思います。

ベンチャーらしく3ヶ月に一度の昇級制度があり、
上司評価をもって社内でのランキング形式により昇級額を決めるやり方
になっていたため、他部署であっても競争意識をもって仕事を
していました。
※100人いる中で最優秀賞の人が最高額のような形です

全てが充実していましたし、このままキャリアを積み、
ゆくゆくはディレクターになろうと意欲を燃やしていたのです。

他にも社内で名前が売れてきたせいか、中途採用の際のサンプルとして
インタビューされたりといったことをしていました。

あっという間の半年が過ぎ、8ヶ月目を過ぎようとした時に、
いよいよ運命の時を迎えるのです。

※つづく