ケンカした
怒る彼は無口になり近づくなオーラを出す
話すきっかけを忘れて
謝るタイミングを逃す
なるべく視界に映らないように過ごすと
謝ることさえ出来ない
どうでもいい関係のような感じがして
視界がぐるぐるした
今日は絶対に謝ろうと思い
夕飯の準備を始めた
玄関から音がして手を止めた
どんな顔して謝ればいいのだろうと考えて何事もなかったかのように
薄暗い玄関
小さな声で謝った
彼は小さく「うん」とだけうなづいた
これからは絶対に彼を怒らせない
そう誓って
またひとつ、彼との思い出がふえた
付箋を貼ったガイドブックは今日は閉じたままだ
2024.9.12