誰しも子供の可能性は最大限に引き出してあげたいと思うものです。
でも、私たちは知らず知らずのうちに、その可能性を狭めている可能性があります。
今回はその一例をご紹介します。
皆さんは、子供の性格をどのように捉えていますか?
「親に似ている」
と、思っている人は要注意かもしれません
こうした方は、「〇〇ちゃんは、〇〇に似て〇〇だね〜」などど子供に声をかけることがあると思います。
当然悪意もなく、愛おしさを込めて言っているのですが、言われた子供側はどう思うでしょう。
「私は〇〇に似てるから〇〇なんだ」と思うはずです。
(これは言葉を話さない赤ちゃんも同じ。私たちが思っている以上に赤ちゃんは言語や非言語のコミュニケーションを理解しているといいますので、侮ることなかれ)
人は自分が「〇〇なんだ」と思うと、まず間違いなくそちらの方向に自分を合わせるようになります。思い込みの力です。
この力はとても強力で、かつ、無意識に影響を受けるのが怖いところです。
だから、私たちは子供に接するときに、安易に子供の人格や性格を決めつける可能性がある言葉遣いは改める必要があるのです。
少なくとも直接本人に伝えるのは避けるべきです。
子供は遺伝的に親に近いので、外見はどうしても親に似ますが、内面はそうとは限りません。
子供と接するときは、「この子にはこういう特徴があるのかもしれない」くらいに思うとちょうどいいと思います
要は、決めつけない余白を設けた捉え方、表現の仕方をするということです。
この余白が成長の自由度につながり、その子らしい成長を生み出す土壌となります。
子供はそもそもどの才能も身につける可能性を持って生まれます。
よく例えられる真っ白なキャンバスの状態です。
そして、その子自身が環境や関係性の中から自分の特徴を見出し、伸ばしていきます。
どんな選択肢の中から何を選択するかは子供に任せるべきで、私たちが影響を与えるべきではありません。
子供のキャンバスは子供のもので、親のものではありません。
お絵かき遊びをする子供の邪魔をしないように、子供が自分のキャンバスに色付けするのを邪魔しないようにしましょう