「不思議がいっぱい 韓国」著者、中野葉子さんのトーク | なりあやの韓国シネマ留学記

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2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

一昨日(1月7日)、「不思議がいっぱい 韓国」著者、中野葉子さんのトークイベントに行ってきました照れ

大阪・鶴橋のKspコリア学院で。

ここは昨年オープンした多目的スペースで、韓国関連のイベントも月に数回やってる模様。やってるのが親しい面々なので一度行ってみたかったのが、かないました。ありがとうございました。

 

葉子さんは2011年から2014年にかけての3年間、ソウルで暮らされました。

その時のブログが元になったのが、この本です。

 

 

生活に密着した話題から美術館巡りや地方旅の話など、幅広いですが、それぞれ「へえ」と思わされるデータやエピソードが盛り込まれていて、読み物としてもおもしろいですが、韓国についての新たな発見もいっぱい。

 

それもそのはず。

葉子さんは、毎日、韓国の新聞5紙を読んでらっしゃいました。

だんなさんが新聞記者のソウル特派員(尊敬する大先輩です)というのもあって。

わたしもこれから留学ですが、毎日、読んで1紙かも……がんばります。

 

そもそも葉子さんがブログを書き、本を出版されたのは、ソウル在住時に、あるギャップに気付いたから。

 

日本に一時帰国して本屋をのぞくと、嫌韓本がずらりと並んでる。

一方の韓国ではそんなことはなく、むしろ日本についてかなり多面的に報道している。

 

わたしもまったく同じです。新聞記者として韓国報道にたずさわりたいと思ったのは、まさにこのギャップが理由。日本人の中には「韓国人は日本人を嫌ってる」と思い込んでる人がかなりいるようですが、それは日本の偏った報道によるもので、実際は全然。政治や歴史に関して良く思ってない人はもちろんいますが、当然やし、それと日本が嫌いとか日本人が嫌いとかいうのは、だいぶ違う。わたしだって朴槿恵さんは最初からあんまり好きじゃなかったし、もっと言うと安倍さんも好きじゃないけど、それと韓国、日本が好きとか嫌いとかと、違いますよね。

 

日本の韓国報道は政治に偏りすぎと、ずっと思ってます。

もっと多面的に報じてほしい。

 

と思って、文化記者という立場で韓国文化について報じることを心がけましたが、なかなか、社内的には、趣味的な仕事と思われがちでした。難しいですね。

社外に出て、引き続き努めます。

 

葉子さんがいらっしゃった頃(2012年)、大統領選がありました。

朴槿恵大統領が誕生した時です。

今になると、なんで韓国の人たちは朴槿恵を選んだのか、という疑問がわくかもしれませんが、葉子さんいわく、当時は分からないでもなかったそうです。

 

その最も大きな要因は、父、朴正熙大統領の時代に、韓国が飛躍的に経済発展した点にあるそうです。電話の普及や高速道路の建設が一気に進み、「豊かになった」という印象が強く残っている。葉子さんの周りでは朴槿恵支持の方が意外に多かったそうです。

 

実は、わたしは当時、富山にいたのですが、なんとか韓国大統領選に絡みたくて(笑)、富山大の留学生に取材していました。韓国人の在外投票は2009年の法改正で実現し、大統領選では前回が初めてでした。留学生たちは、駐新潟総領事館(新潟市)が最寄りの投票所で、雪道をバスで往復8時間かけて投票に行きました。その留学生はみんな対立候補の文在寅(ムン・ジェイン)さんを支持。というか、わたしの周りの20~30代は、ほぼ文在寅さん。少子化で若者が少ないから、なんか多数決って不平等やな~と思ったのを覚えてます。

 

今年は大統領選の年。

最初の留学の2002年も大統領選の年で、盧武鉉大統領が誕生する劇的な選挙でした。

しっかりウォッチしますおねがい