こんばんは、お久しぶりです。

海日記だけを書くためにブログを立ち上げまして、それからも気が向いたらブログを書いてそれが趣味になったらいいなと思っていたのですが、何かを文字にして文章にする意欲が起きずに気がつけば冬が終わり春が訪れようとしているみたいです。


前回ブログを書いてからも様々な出来事があって、感情が大きく揺さぶられる瞬間もありました。

全てを書こうとしたら何一つ適切に書ける自信がないので、近況と最近の出来事だけ書こうと思います。


僕は色々とあって4月から復職するようです。

体調も精神も全然回復してないですし、働きたくない気持ちでいっぱいですが、もう考えることすら疲れて思考を放棄していたらこうなっていました。

「絶対に自由に生きるからな!」などと宣言してみたものの、どうしても自分が社会に属する人間という事実は変えらません。悲しいですね。


結局のところ幸福も不幸も全て本人の主観の感情に過ぎず実在はありません。

幸福に生きるためには、というのはどうやら多くの人間にとって永遠のテーマであり、どこにも明確な答えはないのが一般的な結論みたいです。

ならばと様々な都合の良い言葉を並べてどうにか自分の生を肯定化しようと試みたのですが、シンプルに苦しいことはやっぱり嫌だ!でも苦しい思いをしないと生きてはいけない!人間は馬鹿じゃないのか!?みんな狂っている!いや、狂っているのは僕の方なのか!?


まあこういった類の話は終わりがないですし、今はどうでもいいので終わります。


閑話休題。

今回の最近の出来事のお話です。

僕は基本的にテレビを見ません。部屋の電気を点けません。ほぼ外に出ません。誰とも連絡を取りません。

色々な神経が過敏なせいか、自分が不快になる可能性があることを無意識に避けていたらこうなっていました。

それでもそれなりに現代で生きる人間なので、スマホは持ってますし、YouTubeなども気まぐれで見たりしています。


興味のあることは多くないので、おすすめで流れてきた動画を何も考えず見ることが多いのですが、その日は衝撃が走りました。

その時に見た動画は、ウェザーニュースというネットで24時間天気予報を放送している番組の切り抜き動画でした。

そこに出演していたお天気お姉さんが、なんかわからないけどめっちゃ良い!!


容姿が可愛らしい方だったのですが、それだけでなく話し方や言葉の選び方、空気感などがとても好みでした。どうやら周囲には天然と称されているようで、調べてみたらファンもすごく多い方のようです。

ただ、そういった要素はもはや関係なく、僕が人間の話してる姿を見て自然に笑顔になった事実に衝撃を受けました。


人が笑って話す姿を見るだけでこんなに幸せな気持ちを得ることがあることが自分でも信じられなかったです。

その日からそのお姉さんや番組を調べたり動画を見続ける日々を過ごしていました。


調べていくうちに色々な情報を知りました。どうやらそのお姉さんは去年に男性との交際が発覚して、それを知った熱狂的なファンが発狂してしまったとのこと。

いやいや、他人がプライベートで何をしても関係なくないか?というか恋愛禁止を建前にしているアイドルじゃないんだぞ?そもそもただのファンがプライベートで関われる可能性なんて最初からほぼ0という事実もわからないのか?

みたいな一般的な感性は僕にも備わっていて、それはどうでもよかったのですが、気になったのは彼女のファンたちはインターネット上で弱者男性と揶揄されていたそうです。とんでもなく的確なフレーズですね。


彼らのコメントや書き込む内容はまあ醜いものが大多数なのですが、それこそ僕と同じようにこの世界に絶望している人間にとって、"唯一の希望"という表現をしていたのがなんとなく腑に落ちました。もはや宗教。

でも各個人が幸福であるのであれば、それが宗教でもなんでもいいと思うんです。


とりあえずそういった報道があっても彼女は多くのファンたちに支持されて人気をキープしていたみたいです。


僕も例に漏れず典型的な弱者男性。その日から毎日PC、タブレット、スマホを全て使い、起きている時間の全てを彼女や番組の動画を見ることに専念しました。

彼女に限らずウェザーニュースという番組のお天気お姉さんは素敵な人ばかりで、普通に楽しかったです。全員の名前も性質も特徴も全て覚えました。


今までアイドルにも女優にも興味がなかった僕が、唐突にインターネットのお天気番組のお天気お姉さんにハマることは、なんだか業が深いなあと客観的に思いながらも見続けました。

ところで過去の動画を見るということは必然的に流れてくる天気は過去のもの。部屋のあらゆる場所からそれぞれ不規則に過去の天気予報が流れてくる現象はなかなか狂気だと思います。もちろん部屋の照明は点けてないので、知り合いにこの姿を見られたらやばい。


ちなみにハマった次の日にはそのお姉さんが出したエッセイを買って、他にもそのお姉さんをモチーフにしたぬいぐるみをメルカリでポチりました。

お天気お姉さんのぬいぐるみって今でもよく意味がわからないですが、去年の年末辺りに何かのコラボで全国のクレーンゲームの景品になったそうです。僕が知ったときには既に終了していました。


何のために生きているのかわからず、日々が絶望で塗り固められていた僕にとって、誇張無く"救い"のようになっていました。ああ、きっと僕が4月から復職して辛いことがたくさん待っていても、このお姉さんの放送を楽しみに生きていくのかなとぼんやり考えていました。


そして先日。20時からそのお姉さんが出演するということでウキウキと生放送を見ていました。

放送終了間際の時間になって、お姉さんが「ここでお知らせがあります」と言いました。


その瞬間、あ、これ唐突に恋人から別れを告げられるあの瞬間と同じ空気だわ。知ってるぞと全てを察しました。


お姉さんは3月末で退職すると発表しました。その報告を聞いている最中、僕は衝撃を受ける情報を聞いているとき、5つくらいの思考が同時に動くんだなと冷静に認識していました。


「今までお疲れ様でした」

「いやいや待ってくれまだ知って一週間経ってない!こんなことある!?」

「ていうかメルカリで買ったぬいぐるみまだ届いてないんだが」

「僕はこれから何を支えに生きていこうか」

「ひょっとして僕は僕の人生を頑張らないといけないのか?」


そんなことを同時に一瞬で考えていた気がします。


お姉さんは今後のことについてはあまり触れていなかったので、また違う形で頑張っていくのかもしれないですが、それはそれとしてつらいものはやっぱりつらい。

もはや信仰の対象を失った信者の感情。脳内で聞こえてくる他の弱者男性たちの嘆き。彼らと一緒に公園でワンカップの日本酒飲みながら涙を流したいぜ。


現実世界に居場所がなく、何の能力もなく、コミュニケーションすらまともに取れずに人間関係が築けずに年齢だけ重ねてしまい全てが手遅れになってしまった僕たち弱者男性。唯一見つけた幻みたいな光を失ったとしても、それでも生きていかないといけないみたいです。

「醜くても、愚かでも、誰だって人間は素晴らしいです。幸福じゃなくっても、間違いだらけだとしても、人の一生は素晴らしいです」

瀬戸口廉也さんも言ってたので多分そうなんでしょう。


もう手遅れなほど気持ち悪い文章を書いてしまったので何を弁明しても無意味な気がしますが

僕にとっては一週間と短い期間でしたがとても素敵な気持ちになり、多くのことを学べました。きっとこれからも僕は彼女のファンであり続けると思うので、どうか元気で生きていてほしいです。


高校生の頃、SIAM SHADEのせつなさよりも遠くへという曲がとても好きだったのですが、せつなさよりも遠くってどこなんだろうかとずっとわからなかったんです。昨日知りました、ここです。


戦地で兵士が地面に這いつくばって死ぬ間際に何気なく空を見上げたら、綺麗な流れ星が見えた、みたいな経験でした。


ゴミみたいな文章書いてごめんなさい。

音楽でもやります。さようなら