初めてタイに出張した10数年前の事です。


普段晩メシは、駐在者の方と日本料理を食べてました。


その日は違いました。


仕事が長引いてしまい夜10時過ぎ。


工場で駐在者の人を探すがいない。


やられた。


一言も無かったためショック。(今思えば、多分探したんだろうけど見つからなかったんだと思う。)


とりあえず車は残してくれてたので、宿泊していたスクンビット・ソイ5のフォーチュナ・ホテルへ。


腹が減ってました。


軽く食べたい。


思い浮かぶのが近くのスーパー内のカウンター・レストラン。


意を決して初めてのタイ語オーダーにトライ!


カウンターに座りドキドキしながら、店員が来るのを待つ。


店員「$#”%&(多分、何にしますか?)」

  ※この当時ほとんどタイ語を喋れない。チュー・アライ、アーユ・タオライ程度


naree「カオ・パット(チャーハン)」


店員「&%#$%(何を乗っける?)」


多分具は何か聞いてるんだな、と想像し、カニを選択したいと思った。


アレッ? カニって何だっけ?(慌)


んんんん~~、確かパ行で伸ばすんだよな。パーだかピーだか。


カオ・パット・パー、カオ・パット・ピー、カオ・パット・プー、カオ・パット・ペー、カオ・パット・ポー ……


そうだ、分かった。


naree「カオ・パット・ポー!」


店員「???? アライナ・ナ?(何)」


もう一度発音に気をつけて、


naree「カオ・パット・ポー!!」


そして、左右の手でハサミを作りチョキチョキしてカニの横歩きを真似ると、


店員「O・K!」


やっと分かってくれた。冷や汗出てました。


しばらく待って出てきたのが、どうみても具がカニじゃない


コレはエビです、と店員に文句を言うわけにもいかず平らげましたが納得いかず。


後で人に聞いたらカニは、「プー」。


「ポー」は、お父さん。


「カニ・チャーハン」を頑張って頼んでたのが、「オヤジ・チャーハン」と言い張ってたんですね。


でも、ジェスチャーでハサミしか注目して理解してくれなかった店員を恨みます。


わざわざ横歩きまでしたのに…。


エビならハサミは頭の上だろう、って文句を言っても後の祭り。