東北の太平洋側は2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を被っていて、未だに復興途中の地域もありますが、海沿いを復興整備してくれてもう一度サーフィンが出来る状態にまで持ってきてくれた地元の方々や、それに携わる方々にひたすら感謝とリスペクトの想いを抱きながら新参者の自分は海に入らせて頂いています。
そんなこんなで始まった仙台での新生活ですが、最初の1年間は東京出張やプライベートの帰京がだいたい月に2回程度あったり(今もある)、他の場所にも出張や旅行しに行ったりしたので週末は仙台にいることが必然的に少なくなってしまい、なかなか仙台を開拓する事が叶いませんでした。
2023年6月18日のラーメン二郎めじろ台店のリニューアルオープン時もちゃっかり東京に帰って並んでいました。
帰京することが多すぎて色んな方から仙台転勤のハナシ自体が無くなったと思われていたフシもあったりもしましたが、東京のコトはこの辺りにしておいて、東京よりも西方面の移動について少し。
行き先が名古屋までなら新幹線を仙台〜東京、東京〜名古屋と乗り継いだ方が色々効率が良かったりします。
遅ればせながら東海道新幹線のぞみN700S(Supreme:シュプリーム)にも乗ることが出来ました。
もうあまり眺める事が無くなってしまった富士山を久しぶりに見ましたが、その佇まいと雄大さが相変わらずとても素晴らしい。
名古屋で何枚か撮ったハズの風景写真を探したのですがコレしか無かったので、季節感が無いことに恐縮しつつ一応名古屋代表写真として貼っておきます。
何となく名古屋の尺に不足感を覚えるので名古屋で食べたメシ部門を補足的に唐突に始めます。
まずはJR名古屋駅在来線ホームの「住よし」の海鮮かき揚げきしめん。
きしめんが冷凍麺なのは知っていましたが揚げたての香ばしい海鮮かき揚げまでもがマルちゃん業務用(冷凍)だったのを発見したのがとても新鮮でした。
孤独のグルメにも出た老舗喫茶店「珈琲処カラス」のモーニングと小倉トースト。
コーヒーのあての豆菓子はもちろん、半分サイズのトーストがモーニングサービスで付いてくるのも名古屋的要素が高くて嬉しい。
長岡生姜醤油ラーメン的なビジュアルにメタモルフォーゼしていた「肉うどんさんすけ」は元ラーメン二郎大宮店の店主さん(現ラーメン二郎大宮公園店の店主さんのお兄さん)のお店です。
名古屋駅前の渋いどて串屋さん「あさひ」の串カツ味噌もどて串も旨くてお酒が進みまくりました。
孤独のグルメに出た人気行列店「光陽」の台湾ラーメンは思った以上に辛旨で汗が自然に滲んできたなぁ。
朝7時の開店時に50人待ちになっていた脅威の人気ぶりを誇るカフェ「BUCYO COFFEE(ブチョーコーヒー)」の小倉&きなこW乗せモーニング。
外に並んでいる人達の存在をヒシヒシと感じていたのでパッと食べて急いで退店しましたが、許されるのであればもう少しだけゆっくりコーヒーを飲みたかったなぁ。
人生で一度は直接自分の目と舌で確かめたかった「人生餃子」の皿台湾+チャーシュー。
ビジュアルも期待通りだし食べられて良かったと思える一品でした。
元ラーメン二郎ひばりヶ丘駅前店で助手をされていた方が八田駅にオープンさせた店名「ラーメン」のラーメン。
座席レイアウトから厨房レイアウトや店主さんのトングを使ったオペレーションから声がけ等の所作に至るまでの全てがひばりヶ丘店の完全コピー版だった事に驚きを隠せません。
名古屋の百貨店格付最高峰の松坂屋地下にある「千寿」の天むす。
久しぶりに栄のメインストリートを歩きましたが華やかさと賑やかさは15年前と変わらずなかなか良かったです。
カレーうどんのチェーン店になった若鯱家の源流「鯱の家」のカレーうどんも旨かった。
東京国立にあるスタ丼の場合もしかりなのですが、難しそうな経緯がある元祖のお店(商標登録の関係で屋号変更を余儀なくされていたりすると更に)って個人的にめちゃめちゃグッとくるんです。
・・・名古屋メシ部門を語りすぎたので国内移動のハナシに戻ります。
仙台を起点として名古屋より西に行く場合は新幹線よりも飛行機を利用した方が時間的にも金銭的にもアドバンテージが出てきます。
仙台空港は仙台駅から直通電車で30分弱の距離にあるので不便な事は無いのですが、電車の本数が少なめなので帰りの飛行機の到着時間によっては結構な待ち時間が出来てしまうのが玉にキズ。
その事を除けば国際便も飛ぶ空港なので割と広くて居心地の良い造りになっています。
さて、飛行機に乗って久しぶりに行った大阪では新世界のアイコンだった「づぼらや」のフグが撤去されていて、何だか大阪下町持ち前のごちゃごちゃ感に一味足りていない感じでした。
とか言いつつも西成「マルフク」でキンキンに冷えた瓶ビールとチューハイで鉄板で焼かれたホルモンを楽しんだり(やまき閉店スゴく残念)
梅田駅で定番のミックスジュースもしばいてみたり
新梅田食道街の「潮屋」でけつねうどんも朝にささっと食べました。
ランチには大阪天満宮近くの「一富士食堂」で名物の肉吸いとふわふわの卵焼きに舌鼓を打って
夜には天王寺まで行ってあべのハルカスを見上げてから
孤独のグルメに出た「甘辛や」で豚玉と焼きそばをキンキンに冷えた瓶ビールと共にしっかりと堪能しました。
別日には姫路に行って生まれて始めて国宝姫路城を見学しました(1000円)。
城内を見学していたら自分が小学生の頃にどういう経緯かは忘れましたが、両親に姫路城のプラモデルを買って貰った事を思い出して、子供の頃に家でずっと眺めていたプラモデルが原寸大になって眼の前にある事に少なからずジーンと感動。
姫路メシ部門では日本一有名な駅そばと言っても過言ではない「まねき」で中華麺とふわふわの天ぷらを食べる事が出来てまた1つ達成感を味わって
ランチに食べた「新生軒」のシンプルなワンタン麺と餃子もとても良かった。
夕方には「タコピィ(旧タコピア)」で姫路版明石焼きであるタコ焼きを生ビールでクイッと。
ちなみに姫路版明石焼きとは小麦粉よりも玉子の分量が多いタコ焼き(=明石焼き・・・玉子焼きとも言う)にお好みソースを付けて和風出汁に潜らせて食べるという、所謂いいとこ取りのタコ焼きのことなのですが、関東出身にはイマイチ呼び名がスッと入って来なかったりします。
タコピィで軽く呑んだ後は姫路駅チカの人気立ち呑み「英洋軒」で餃子と唐揚げをつまみながら再び呑みましたがコレが旨くて安くてVery Goodでした。
続いては兵庫県の地酒が300種類以上置いてあるというサイバーチックな日本酒ショットバー「試」。
壁一面の日本酒が未来的雰囲気を醸し出していて〆にとても良かった。
また別の日に京都にも行きました。
宇治の平等院鳳凰堂は多分初めての訪問で10円玉の裏(実は表だったりする)に刻まれている絵とじっくり見比べたりしてから
路麺・駅そばコレクターとしては京阪電車(おけいはん)の「麺座」でうどんを食べる事をハズしてはいけません。
夜の祇園あたりも徘徊したりして
(写真撮影場所:八坂神社)
大人気中華料理店「マルシン飯店」で有名な熱々トロトロの天津飯も食べました。
そして狙っていたネオ路麺店「すば」も営業時間に間に合って良かった。
優しいお出汁に豪快な春菊天とナゾの温泉マークのナルト入り。
神戸にも行きました。
神戸空港があるポートアイランドと三宮を結ぶポートライナーから瀬戸内海越しに神戸方面を臨むアングルの写真です。
三宮「ほうらく」で好きなオムカツとワンタンも久しぶりに食べる事が出来てとても嬉しい。
路麺・駅そばコレクターとしては旧阪急そば(現若菜そば)で木の葉天ぷらが乗ったうどんもしっかり食べています。
といった感じで仙台から関西まで本州を色々移動していたりするので、前述の通り東北地方をあまり開拓することなく過ごしていましたが、一応県内の近場にはそれなりに出かけています。
宮城県No.1の観光名所の日本三景の1つ松島には2回行きました。
1回は自転車(クロスバイクモドキ)で仙台から行ったのですが、景色も良いし割と良い運動になったのでまた機会を見つけて自転車で行こうかなと思っています。
プロ野球には殆ど興味が無かったのですが職場の方に誘われて楽天モバイルパーク宮城に楽天VSロッテの試合を観に行きました。
楽天カラーでもあるエンジの宇ち多゛キャップを被って楽天ファンの中に溶け込んで楽天の逆転勝利を皆さんと共に祝ったりして楽しかった。
それ以来地元のTVも朝のニュースで楽天の試合結果を中心に放送するので、何となくですが楽天の試合結果と順位を気にしてしまう自分がいたりします(見事に術中にハメられた)。
また、長町(仙台で2番目に栄えている街)にあるゼビオアリーナ仙台で開催されているプロバスケットボールリーグ「B1リーグ」に所属する仙台89ers(エイティナイナーズ)の試合も観に行きました。
バスケの試合って目まぐるしく展開が変わるし応援が活発なので、お弁当とか飲み食いするのはハーフタイム以外全く向かないという事に気付けたのも勉強でした。
航空自衛隊松島基地(東松島市矢本)で開催された航空祭にも行きました。
写真のブルーインパルスは愛知県に住んでいた頃に各務原の岐阜基地航空祭で観たのとコロナ禍の時と東京オリンピックに都心を飛行したのを観ていたので、本場(所属基地)で展示飛行を観られる感動はなかなかのモノでした。
後は仙台から電車で20分もあれば行ける水産の街「塩釜」。
自宅から自転車で1時間も漕がずに到着するので美味しい市場の朝ごはんを食べようと思い立ったらすぐに行けます。
市場ではマグロのお店が多く、色んな魚の刺身が1人用パックで売っています。
購入した切身パックを市場内にあるイートインコーナーで販売されている丼飯の上に適当に盛り付ければセルフ海鮮丼の出来上がり。
かなり大きな金華サバ(石巻港で水揚げされるブランド鯖)をその場で焼いてくれる焼き魚定食と羽釜で炊いたツヤツヤモチモチの宮城県産米とかも朝ごはんに最高過ぎます。
塩竈神社(海や塩の神様が祀られていて塩には浄化作用があるのでパワースポットになっています)にキチンとお参りもしたりなんかしちゃって。
宮城県最北部にある水産の町「気仙沼」も仙台からクルマで2時間くらいかかりますが行ってきました。
魚市場近くのお店でマグロの刺身とネギトロがセットになった丼が1600円と都内の半額くらいのイメージで食べられてめちゃめちゃ良かった。
仙台からクルマで南に1時間弱の亘理(わたり)も海沿いの町で新鮮な魚介類がリーズナブルに味わえます。
写真の海鮮丼は「どんぶり亭まつもと」で1400円とコレは破格値だな。と思いました。
そんな感じで季節は流れて東北初心者にとって初めての冬を迎えます。
(写真撮影場所:白石市にある白石城)
仙台市は南東北に位置するのと海に近いので雪の降る量は比較的少ないのですが、住んでいた東京と比べると都内最低気温が仙台の最高気温みたいなイメージで、最高気温が1ケタで最低気温はもちろん氷点下みたいな日が当たり前に続きます。
また海からの風と山からの吹き下ろしの風もそれなりに強いので、体感気温は東北初心者には堪えるモノがありました。
最初の頃は雪が積もると足跡付けるの楽しいなぁ。なんて割と無邪気に遊んでいたりしたのですが
積雪時の運転が慣れていないのでかなりの恐怖感を抱きます。
4WDのクルマに乗っていましたが凍結路面で完全に停止した後に風で車体がツツーっと流されるのと、発進時にアクセルを踏むと横滑り防止装置が介入しまくって逆にハンドルが全然効かないと錯覚する状態になるのが初めての経験だったのでめちゃめちゃ気を使いました。
もう雪にもそろそろ飽き飽きしたぞと思っていたら、いつの間にか東北の長い冬は終わりを告げていて季節は春になっていました。
大河原町や柴田町を流れる白石川の堤に咲き誇る千本桜は遠くに雪を抱いた蔵王連峰とのコントラストの素晴らしさと冬が寒く長かった事も影響して、今まで自分が見た桜の中で1番の綺麗さを誇っていたのかも知れません。
なんか東北地方の寒い冬の後に咲く桜って実に良いなぁと感じ、岩手県の桜の名所にも足を伸ばしてみました。
岩手県北上市の「景勝地」の桜並木もやはり綺麗で見に行ってとても良かった。
そしてゴールデンウィークくらいから太平洋の海水温も徐々に上がってきて、自分が持ってるウェットスーツ(3×2㍉のジャージフルスーツ)のみで海に入れるようになってきます。
仙台新港に隣接しているサーフスポットは新港より波のサイズが小さく初心者から受け入れてくれるので最近はもっぱらこのポイントで練習しています。
サーフボードも実家から持ってきた自分のレベルに合っていないペラペラのハイパフォーマンスモデル(上手い先輩に昔タダで頂いた)は諦めて浮力のあるミッドレングスを新規購入しました。
クルマは車両代や維持費やいつまで仙台に居るか分からない事を考えると借物で十分。
日の出と共に海に入って7時までに上がれば仕事の時間にだって余裕で間に合っちゃう環境(エクストリーム出社)って最高です。
そして8月は仙台七夕まつりがあって
また東北大学敷地内で上がる花火を缶ビール片手に観に行こう
ラーメン二郎仙台店での居酒屋間借り営業も珍しいので2年連続行ってみようかな。
そんな感じで仙台に引っ越してからの1年も元気に楽しく過ごしている事を皆さまにダイジェスト版としてお伝え出来たし、自分の中でもハイライトとして纏める事が出来たので今回の記事を終わりにしたいと思います。