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「カラオケ行こ。」の実写版が好評の様ですね。

 

私の中の狂児はオダギリジョーさんか北村一輝さんかな。

 

私はコミックで十分だから「金カム」も「カラオケ」も観ない。

 

人気漫画の実写化って面白くて当たり前でしょう。

 

絵コンテ、キャラ設定まで作ってもらってるからね。

 

ドラマや映画の制作側、漫画におんぶに抱っこでいいんかな?

 

 

そう言えば「進撃の巨人」のアニメでは林佑一郎監督が

 

何度も原作とにらめっこしてましたっけ。リスペクトが大事ね。

 

 

 

 

話が逸れました。「カラオケ行こ。」のその後を描いた

 

「ファミレス行こ。」素晴らしかったです。

 

あらすじ アマゾンより

あの、「地獄のカラオケ大会」から4年――。

大学1年生の岡聡実くんは、東京で「普通の大人」になるべく学業に勤しんでいた。
しかし、ひょんな出来事から始めた、深夜のファミレスのアルバイトをきっかけに
奇妙な縁は、再びめぐり始める。バイト先のファミレスに現れるマンガ家・北条先生、
マンガオタクでバイトの先輩・森田さん、そして、あの夏の日に出会ったヤクザ・成田狂児など、
個性豊かなメンツが聡実くんの日常に関わってきて……。

 

ネタバレしないようにしたいけど未読の方は注意注意

 

 

ラストに持っていかれたわ。ため息がでたよ(いい意味で)

 

聡実君の苛立ち、狂児の孤独、笑い、台詞の間の気持ちの揺れ

 

和山先生は本当に上手だわ。何回も読み返しましたよ。

 

漫画家と編集さんとのやり取りも面白かった。

聡実君、久しぶりに会えたのに素直じゃないのよね。

 

狂児からの着信をずっと待ってた分、わざと素っ気ないのは

 

まだ子供だからかな。聡実君はおべっかや愛想を言わない分

 

狂児はラクなのかもね。

 

 

狂児が居るのは日の当たらない暗がりの世界。

 

聡実が唯一の「普通」とのつながりなのかな。切ないわ。

 

聡実の前では余裕の大人ぶり。カッコいいのよね。

 

スマホの充電が切れて時間が分からない聡実に高級時計を

 

ホイっと渡す大人の男。

 

これが聡実君の苛立ちの原因でもあるんやけどね(;^_^A

 

二人の会話で将来の話になった場面が二度ほどあるんですが

 

狂児のちょっとした台詞で彼の気持ちを想像してしまいました。

 

ここからネタバレです注意

 

下げます ↓

 

 

 

     ↓

 

 

 

 

     ↓

 

 

 

よろしいですか?

 

焼肉屋さんで久しぶりに会った二人。

 

聡実君がバイトでコツコツ貯めたプレゼント

 

(おそらく聡実の名前の入れ墨を消す費用)を次回に

 

渡したらそれが最後で、って事を狂児に告げた場面。

 

狂児は「わかった。いい肉食って元気で頑張って」と軽く

 

返事するんですよ。えらいあっさりちゃう?と思うでしょ。

 

彼、目線が聡実君を見てないんです。

 

私の勝手な想像やけど感情を悟られたくないんじゃないかな。

 

予期はしてたと思う。聡実は公務員になりたいみたいだし、

 

変なライターに嗅ぎまわれたし。

 

こういう目線ひとつ、会話の間に読者の想像の余地があるのが

 

和山先生の魅力だと思うなぁ。

 

 

東京で独り暮らしの聡実君。雑踏の中で狂児の大きな背中に

 

思わず抱き着いたのは説明しがたい衝動だったんでしょう。

 

それは読者が決めればいいのよね。それが楽しい♬

 

いつもおちゃらけてる狂児の孤独な境遇(家族と絶縁)や

 

聡実君にはとうてい追い付けない大人の魅力への思いが

 

ラストのページに詰まってますよね。

 

 

これは下巻が出るのが待ち遠しいわ。

 

よければ過去感想(^^ゞ

 

 

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございます腕時計