お立ち寄りありがとうございます
夏ごろに読んで、とても面白かった作品です。
フォローさせていただいてる方が熱く褒めておられたので興味を持ちました。
ずっと感想を書こう思いつつ冬になりました(;^_^A
内容紹介(アマゾンより)
元服を目前に控えた伊吹藤士郎は、天羽藩上士の嫡男として何不自由ない
生活を送っていた。
だが突然、父の斗十郎が、豪商と癒着した咎で捕縛されてしまう。
無実を信じながら母や姉と共に不安な日々を過ごす中、ついに斗十郎に
切腹の沙汰が。
一目会うべく牢屋敷に忍び込んだ藤士郎に、斗十郎は介錯を命じるが……。
ひたむきな生を描く青春時代小説シリーズ。
「天を灼(や)く」「地に滾(たぎ)る」「人を乞う」の3部作となっております。
表紙の蓑を着た少年、藤士郎が雨の中、獄中の父に会いに行くところから
始まります。お父さん、ちょっと残酷な人だと思った。
あさのあつこさんと言えば「バッテリー」「ナンバー.6」しか知らなかったけど
沢山の時代劇物をお書きになってるんですね。
なかなか硬質な文章で難しい言葉もちらほらあって辞書を開きました。
1ページ目より
空は焼けている。
それなのに、篠突く雨が降っていた。
地を叩き、ざあざあと騒擾の如き音をたてる。
騒擾・・・そうじょう=騒いで秩序を乱すこと
このほか結構知らない言葉が使われてます。
硬質な文章だけど分かりやすくて、登場人物も魅力的です。
特に腹違いの兄・左京が魅力的ですし、友人の五馬(いつま)も良かった。
「晴天を衝け」を思い出したなぁ。
私の脳内キャスティングは藤士郎に吉沢亮君。
五馬は満島真之介さん。慶吾は高良健吾さん。
左京は若いころの山本耕史さんかなぁ・・・アニメだとイタチ兄さん。
NO6をお書きになった先生なのでついつい腐ィルターが起動してしまい
「マークスの山」を読んだときみたいになりました。
あ、でもそれは私だけの見方ですので。決してそういう作品ではないです。
江戸後期になると藩の中も腐りきって私腹を肥やす者が権力を持ち
浄化するのも命がけです。水戸のご老公が居ればいいけど
実際は財政難と汚職・・・なんだか今の政治みたいだわ。
だから余計に、若者の清廉な志に胸打たれたのかもしれません。
まぁ、ちょっと回想シーン(姉の美鶴を含む幸せだった時代)が何回も
挿入されてるのでテンポが悪くなったような気がします。
しかし、作品の良さを損なうものではないです。
ドラマになったら面白いだろうなぁ。
このシリーズが良かったのでさっそく他の作品も購入しました。
長旅や待合の時の為に取ってあります。
ドラマ化と言えば昨日も書いたけど、「いちげき」がNHKで放送されますね。
宮藤官九郎脚本だから面白そう!楽しみだわ。
画像お借りしてます。
よければ過去感想(^^ゞ
ここまで読んでくださりありがとうございます