お立ち寄りありがとうございますニコニコ

 

 

世の中、コロナ前は無邪気だったなぁ・・・・と思える日々です。

 

 

さてさて幕末の薩摩VS農民ゲリラの死闘を描いた「いちげき」の6巻が届きました。

 

同じ本を2冊注文するという失敗をまたやってしまったガックリ

 

売りに行ったら150円>< 「熱源」が350円! 寂しい結果となりました^^;

 

 

この人誰?という表紙。 ラストの方に出て来ました。

 

 

 

これよりネタバレありますので、未読の方は回れ右でお願いします注意

 

 

 

5巻、白昼の斬り合いで町民含む多くの死傷者を出した「相楽暗殺」計画。

 

その続きから始まります。橋の上での死闘。「いちげき隊」は丑五郎と市造以外は瀕死。

 

島田の部下・和田も相楽の銃弾に倒れます。

刃向かう薩摩侍を切り踏みつけて飛びかかる和田。 線が素晴らしいですね。

 

メガネの相楽が無表情に短銃で和田の眉間を撃ち抜きます。 もう刀の時代の終りを暗示

 

しているかのようです。 (ここでは「相楽」なんだけど121pでは「相良」となってるのはなぜ?)

 

この死闘で百姓のヨネがはらわたを出しながらも市造と丑五郎を逃します。

 

何とか逃げた丑五郎と市造・・・民家に逃げ込みます。そこで騒いだ住人をいとも簡単に

 

斬り捨てた市造に怒る丑五郎。 市造は「刀」を持つことの魔力に取り憑かれたみたい。

 

完全に目的を失ってますね。 薩摩藩に包囲されて絶対絶命の所へ助っ人?登場

あらら、綺麗な女性。 調べたら中澤琴という人なんですね。 男装の女性剣士だそうで

 

身長が170cmもあったそうで、当時としてはかなり背が高いですよね。

 

新徴組がここに来たのは偶然か誰かの差し金か・・・とにかく二人はこの場から遁走。

 

でも市造は腹に重傷を負ってます。

 

 

一方、丑五郎の祖母や妹を惨殺した薩摩の伊牟田。 悪評を恐れた薩摩からも

 

狙われています。

この人も腹に刀傷を負ってたんだわ。 町医者の治療ではもはや治らない傷。

 

そこへ謎の人物が3日間は生き延びる薬を投げ込みます。 それが6巻表紙の人。

 

誰かの手先だろうけど・・・

 

 

 

「いちげき隊」を立ち上げた島田(元新撰組)は白昼の襲撃失敗を報告するために

 

勝海舟の元へ。勝海舟は島田を咎めることもなく、隊を解散し農民達に十分な報酬を

 

与えて里に帰すよう島田に命じます。

 

でも「いちげき隊」失格になった農民で無事に帰れた人は居ないんですよね。

 

口封じのために殺されてたのです。 侍になれる、お金が稼げると信じて集まった農民を

 

ただの道具としか思わない侍達。

 

その事を偶然知った丑五郎と市造は、死んだ仲間のために島田を討つことにします。

 

勝海舟との面会の帰り道。 島田の孤独感が出て良いコマですね。 ほんと、線が良いわ。

 

 

帰る所もなく、上層部にも見切られたと察した島田。待っていたのは丑五郎と市造でした。

 

島田が本気を出せば農民上がりの丑五郎なんて一刀両断だろうね。

 

人を斬ってきた島田はその辺の侍とは違います。 これから島田vs丑五郎&市造の勝負か?

 

というところで表紙の不気味な忍が登場です。

 

この物語では「乱破・らっぱ」と言われてます。 この斬り合いに乗じて島田を暗殺しようと

 

したのです。この緊張感溢れる殺陣が素晴らしい。

 

大声を出しながら刀を振りかざす丑五郎の陰に隠れて走ってくる乱破。 不気味。

 

心の中で丑五郎に「気付け!」と念じる島田。 読みながらドキドキしましたよ。

 

 

やはり島田は強かった。そして本当の侍だった。 丑五郎を守りながら乱破と相討ちと

 

なりました。 島田は軽い怪我だけど剣に毒が塗ってあったのね。

 

島田は死ぬ間際に丑五郎に「刀の時代は終わる、侍も百姓も関係のない時代が来る」と

 

言い残します。 「西郷どん」で島津斉彬様が言ってた事と同じだわ。 

 

新撰組に居た島田ですら感じてたんですね。

 

 

その傍らでなんと市造が切腹していたのです。 あくまでも侍として死にたい市造。

 

でも死にきれずに苦しむ市造は丑五郎に介錯を願います。 ためらう丑五郎。

しかし既に事切れてました。

 

はぁ・・・なんという不毛な殺し合いだったのでしょう。時代が終わるときって暴力がはびこって


無駄に血が流れるんですね。 

 

「いちげき」は百姓の方が純粋に「侍魂」を持っていて国を統治する侍たちが権力争いや

 

身分に奢ってしまって烏合の衆の様子が描かれてます。

 

やはり土を耕し、何かを作る人間というのは強いです。 

 

一方でひとたび武器による優越感を手に入れると簡単に無慈悲になる弱さも描かれてます。

 

江戸末期の庶民は大変だったろうなぁ・・・と思いました。 荒れた時代だったんですね。

 

 

そうそう、伊牟田がのソノちゃんの女郎屋で立てこもって、そこへ丑五郎が向かうってて所で

 

終わってます。ソノちゃんは無事かな?

 

次巻の7巻で完結なんですね。今年の冬まで待たなければなりません><

 

 

丑五郎にだけは幸せに成って欲しい。沢山、侍を斬ってしまったけど「いちげき隊」での事で

 

何かを学んで普通の生活を送って欲しいわ。 なんだかヴィンランドサガに共通してるね。

 

 

コミックの感想、時間を見つけて書きたいです。 

 

 

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松本次郎先生 前作の フリージア 感想

 

 

 

ここまで読んで下さりありがとうございますナゾの人