お立ち寄りありがとうございます
大坂なおみさんが、ナルトのTシャツを着ていて嬉しかったわ^^
さて、17巻まで来ました。樺太編も面白いですね。
尾形が表紙。 16巻と違って緊張感のある巻でした。
17巻は尾形、杉元達の心の底が映し出された巻だと思いましたよ。
ネタバレ・画像がありますので未読の方はご注意です
国境を越えた所で、いきなりの狙撃に会うキロランケ一行。
尾形とロシア兵のスナイパーのにらみ合いは読み応えありました。
失敗すればそれは死を意味するのですから、相手の行動を読み計算し、1発で仕留める。
極寒の地で一晩も続けるって心身共に消耗するわ。
お互いに凄腕だから、相手の考えが分るのよね。冷徹で臆病なスナイパー。
尾形が雪を口に含んで白い息を防いで、勝利するんだけどその為に高熱をだします。
(撃たれて死んだと思ってたウイルタのオジサンがただの怪我で良かった)
ウィルタの人達のテントで休ませて貰う間、尾形は腹違いの弟の幻想をみます。
冷徹な尾形ですが、やはり弟への罪悪感もあったのかな。。。と思えました。
弟が清廉であればあるほど、嫉妬(父親の愛を受けられなかった)を燃やした尾形。
熱で弱った時に弟を思い出したのは、心の揺れでしょうか。
キロランケの正体も分りました。アシリパの父さんとロシア皇帝暗殺テロを起こしてたのね。
今もあちこちで自分たちの主張のためにテロや殺人が起きているけど、テロは憎しみしか
生みません。 キロランケ達も20年前のテロでロシア兵に追われてます。
白石がアシリパちゃんに、逃げようと提案します。お尋ね者のキロランケと一緒だと
危ないですからね~ でもアシリパちゃんは父と金塊の真実を知りたいからと断ります。
アシリパ達と別れてからの白石の行動が良かったよね。杉元に託されたアシリパちゃんを
守ろうと、別れた後にやはり行動を共にします。心も体もタコみたいにグニャグニャだけど
優しいんですよね。アシリパちゃんが心がまっすぐだからですね。
白石が貰ったお守りが笑えたわ^^
一方、アシリパちゃんを追う杉元一行は地吹雪に見舞われます。
凍死寸前の杉元が見た幻想は203高地の壮絶な殺し合いです。
闇の中で光が見えます(灯台の灯なんだけど) 杉元にはアシリパちゃんに見えました。
ここで私はググーっと胸に来る物がありました。
杉元の眼に涙が流れてるんですよ。あの不死身で躊躇うことなく人を殺した杉元の眼に
涙・・・(心の中の涙だけどね)
アシリパちゃんをどれだけ大事に思っているか。いや、大事なんて陳腐な言葉では
表現出来ません。アシリパちゃんこそが、杉元を正しく導く光であり、生きる道しるべだと。
尾形も杉元も弱った時に心の底が見えたのではないでしょうか。
そして灯台守の夫婦のもとで暖を取り、助かった一行。灯台守の一人娘が行方不明で
今でも帰りを待っている、という身の上話を聞いた時の月島の顔が・・・
これは何か月島の心に響いたのかな・・・幼なじみの初恋の相手を思い出したのかな?
17巻では笑いは少なかったけど、鯉登少尉に癒されたわ~
そして杉元の写真w
娘さんの写真の代わりに、この写真w 誰が撮ったん~^^;
17巻のMVPは猟犬リュウですね。
犬ぞりリーダーにライバル心を燃やすリュウが可愛すぎです。(冠が羨ましいw)
樺太犬は極寒の吹雪の中で3~4日眠れるし60日間の絶食も可能とありますね。
驚きです。狼の血が濃いのかしらね~
ちなみに我家の番犬ビビリは近所のフレンチブルドッグがライバルです。
野田先生はこの作品を作るに当たってアイヌの人達の描き方に苦心されたそうですが、
見事に良い影響を生み出してると思います。とても勉強になります。
杉元や谷垣、白石たちのアイヌの人達への接し方がとても素敵で大好きです。
17巻終りは新しい人物が登場したり、人の縁を感じさせる展開で次巻に続きます。
楽しみですね~ できれば皆が幸せに終わって欲しいわ。
良ければ野田先生前作のスピナマラダ! 感想コチラ
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