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霧雨の木曜日、映画を見るしかないっしょ~ラブラブ

 

レディースデイということで10人ほどの観客はすべて女性でした。

思いがけず、素晴らしい映画に出会ったときは嬉しいですよね^^

 

上演中2回、知らず知らずに涙が流れておりました。

 

あらすじ シネマトゥデイより

90歳の無神論者ラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)は、いつものように一人暮らしのアパートで目を覚まし、コーヒー片手にタバコを吸っていた。なじみのバーではカクテルを飲み、常連客たちと変わらぬ時間を過ごす。ある日、彼はふと人生の終えんが近いことを実感し、死について思いを巡らせる。

 

このラッキーを演じるハリーさんが映画を撮影時に90歳くらいなんですよね。

 

お顔が働き者だった義父に似ていて親近感があります。

 

ダルンダルンのお肌に鼻毛もそのまま、ランニング・ステテコ姿で体操する姿は滑稽でも

 

あります。その体操もね、火を付けた煙草を灰皿に置いて、それが1ミリ程灰になった程度の

 

体操なんですw 煙草の後はコップ一杯の牛乳。なぜかまたコップに牛乳を注いで

 

冷蔵庫へ。食事するシーンは不思議なくらい一度もありません。

 

長年続いたであろうルーティーンが淡々と描かれてます。

 

あー年を取るって悲しいな・・・と思いながら観てるとラッキー爺さん着替えます。

 

クローゼットには全く同じチェックシャツが3枚!ジーンズにカウボーイブーツ。

 

スニーカーなんて履きません。カウボーイハットを被ると南部の田舎町をテクテク歩いて

 

コーヒー店へ。そこで甘い珈琲をチビチビやりながらクロスワードパズルを3時間くらい。

 

 

 

 

ネタバレしてますのでご注意です注意

お店の人たちがみんな優しいのです。煙草を止めるように勧めたり、口の悪いラッキー爺さん

 

を温かく見守っています。南部の洗煉されない雰囲気がいいなぁ~

 

 

夜は行きつけのバーで爺さん婆さん達で言いたい放題の会話w

 

ラッキー爺さん、口は悪いし愛想もないし、哲学的なことを場違いに言ったりするけど

 

陰口を言わない(本人に面と向かって言うw)のです。だから気にかけてもらえるのかも。

 

誰に電話してるのかちょっと不思議でした。級友かな?後にその人に子供の頃の小鳥の

 

話をするシーンがよかったな・・・古木のような外見だけどその中には瑞々しい思い出が

 

隠れているのです。これは全ての老人にも当てはまるんでしょうけど・・・

 

 

そんな彼が突然、目眩で倒れます。

 

病院の医師がまたまたフランク。煙草を吸ってここまで長生きしてるのはラッキーだと

 

追加検査もしません。診察が終わるとキャンディーを渡します

「これをケツの穴に入れろってか?」  医師 「しゃぶってな」って凄い会話w

 

 

ハリーの友人が亀に遺産相続させる相談をしてる場面で弁護士に向かって

 

「金を友人からだましとるつもりだな!店の外にでろ!俺はファッキンジャップと闘ったんだ」

 

って威勢の良いことをいう強気爺さんw もちろん弁護士は相手しません。

 

その時の後の描写がちょっと分らなかったんですよね・・・何だったんだろ?

 

翌日かな?店員が心配して自宅に来た場面でラッキー爺さんがなぜ独身だったか

 

暗示する場面がありました・・・そこも上手な演出でした。

 

 

そして一番感動したのが退役軍人同士で話をするシーンです。

 

コーヒーショップで会った見しらぬ老人と太平洋戦争を語り合います。

 

沖縄での話、私は涙が溢れきました。島民が子供を崖から投げて親も投身自殺する中

 

7歳ほどの少女が美しく微笑んだ・・・その笑顔は仏教からきているのか・・・というような

 

内容でした。この話が「死」を恐れる彼に何か変化を与えたのかも知れません。

 

諸行無常、全ては無になるというのがラッキーの哲学なのです。全てはナッシングとなる。

 

では私達はどうすればいいのか?彼の答えとラストシーンが良かったな。

 

映画後半、雑貨屋の息子の誕生日会で見事な歌声を披露するラッキー爺さん。

 

ハーモニカもお上手だし(BGMのハーモニカは彼なのか?) 意外性一杯な爺さん。

 

子供の誕生会、若い命が祝福される場面は老いた彼との対比で素晴らしかった。

 

生きていること、命そのものがラッキーであり「死」を考える事で今が愛おしくなる話でした。

 

 

こういう映画は日本も作れると思うんですよね~ (´_`。) ガンバレ日本映画。

 

 

ここまで読んで下さりありがとうございますテンガロンハット