3度目のBORUTO・・・観る度に寂しさを感じてしまうこの頃です。
さて「ダンジョン飯」が面白かったので九井諒子作品を読みたくて選んだのがコチラ↓
綺麗な表紙ですね~絵本のようです。
7つの短編集でございます。2012年初版なので最近の作品です。
竜の小塔
人魚禁漁区
わたしのかみさま
狼は嘘をつかない
金なし白禄(びゃくろく)
子がかわいいと竜は鳴く
犬谷家の人々
最初の竜の小塔・・・海の国と山の国の国境に凶暴な竜鳥が住んでいました。
二つの国はお互いの国を憎しみ合い、征服しようと考えていますが、竜の為に物資が
往来できません。竜の巣の下に小さいトンネルがあって人が一人通れる幅しか無いのですが
竜に襲われるのです。 塩が不足する山の国、乳製品や野菜が不足する海の国。
ある日一人の海の国の兵士が山の国へ塩を持ってやって来ます。彼は何故か竜の巣の下を
通れたのです。
山の国の娘と恋に落ちそうな気配です^^
竜の子育てが終わったら戦争を始めようと両国にらみ合っておりましたが・・・
人魚と共存する漁村の話など独特なファンタジーです。でも淡々としてますので
物足りないと思う読者もいるでしょう。
私は「狼は嘘をつかない」が面白いなぁと思いました。 生まれてきた子供が「狼男症候群」と
診断されたお母さんとその少年の話です。1歳児検診で宣告された母親が子育てに悩み
「親の会」に入って却って息子の将来に不安を抱いたり(ケージや胴輪の話を聞かされます)
支援センターにアドバイスを貰って立ち直ったりと・・・淡々と描いてます。
そして少年は大学生となり・・・母は「狼男症候群」の子育てセミナーで忙しく飛び回ってます。
当の息子は時々狼症状が出るために不便な生活です。薬で症状を抑える手段が有ると
聞いて、母親の意向を無視して薬を飲みます・・思わぬ事が起き、母の目に涙が・・・
母と息子の関係が上手に描いてあるなぁと感心イタチました。
金なし白禄も 最後の最後に真実が分って主人公がポロリの涙を流します。
最後の話はコメディタッチでほのぼのとしてます。
この作家さんの初期の作品集かな?絵柄がまだ統一されてなくて初々しい感じがします。
確かにドラマチックでは無いのですが、最近の小説の短編集より面白いかも(ゴメンナサイ!)
ダンジョン飯を読んだ後に言うのも何ですが、独特の世界を造り出す才能があると感じます。
お互いが理解し合うには?
ちょっとした事で誤解が解けるのでは?
自分と違う物を受け入れるには・・・
そんなテーマだったと思います。
ところで話は変わりますが、先日ラジオで「怒りやストレスが溜ったときの対処法」が
流れてました。DJ曰く「語尾にぷ~を付けて愚痴るとなんか気が抜けて良い」とのこと・笑
最近、私もストレス溜ってるぷぅ~(*´Д`)=з 座右の銘を「ぷぅ~」にしようなかな^^;
ここまで読んで下さりありがとうございます