日本ペットシッターサービス習志野店

日本ペットシッターサービス習志野店

日々ご依頼頂いている、ペットシッターやワンちゃんの
お散歩代行などの様子や、我が家のネコとの暮らしなどを
アップしています。

こんにちは!獣医師の柏木です。
今回はワンちゃんのトイレ環境のお話をします。

粗相などトイレトレーニングがうまくいかない、トイレの悩みがある方はぜひ試してみてください。

 

 

まず、ワンちゃんの好むトイレ環境はペットショップやブリーダー宅でのトイレ環境に順ずることが多いです。

それは、ワンちゃんは🐾足の裏の感触🐾でトイレを覚えるからです。そのため幼少期で過ごした場所でのトイレ環境に慣れていることが多いのです。
<例🚽>
網付きトイレ
新聞紙
ペットシーツなどなど


トイレトレーニングがうまくいかない場合は、トイレの種類を変えてみましょう。
また、お外でしかしない子もいますね。お外にすぐ行ける環境であれば問題ありませんが、お留守番が長かったりすると膀胱炎などの下部尿路疾患のリスクが上がってしまいます。

その場合、散歩中のトイレをしそうなそわそわしたタイミグですぐにペットシーツの上に乗せて、足の裏がペットシーツの感触に慣れると室内でもしてくれる様になります。

しっかりトイレでできた時はたくさんほめてあげてくださいね。
 

⚠️ご褒美でオヤツをあげる時⚠️
ご褒美でオヤツを使うのもとても有効です。トイレしたら良いことがある✨と結びつけ易いように、うまくいったらすぐにご褒美をあげましょう。

しかし、オヤツをもらうのが嬉しくてわざと尿を小出しに何回もトイレに行くことがあります。オヤツを使ったトイレトレーニングの際は徐々にオヤツの頻度を減らしてあげるといいでしょう。(例 トイレができたら毎回ご褒美→2回に1回→3回に1回→外出時など特別な時のみ)

さらに、トイレを囲うものによる閉塞感を嫌がる子もいます。

その場合は囲うものを少し低めに変えてあげましょう。

また、トイレ周りに便や尿が出てしまう子は足だけ乗っていてお尻は出ていることがあります。大きさを広めにとってあげるだけで解決したりすることも!

どうでしょうか?

おトイレ問題を抱えている方はぜひ試してみてください。

あまりにも粗相が多い場合、実は病気が隠れていたりすることもあるので、病院を受診してくださいね。

(詳しくは以前投稿した「病気のサインかも?」③ おしっこの回数 をご覧ください)

 

 

こんにちは!獣医師の柏木です。
前回、トイレの回数のお話をしました。

今回は猫ちゃんの適正なトイレ環境のお話をします。気になっている方や新しく猫ちゃんをお迎えする方はぜひ試してみてくださいね。


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猫ちゃんは下部尿路疾患がとても多い生き物です。下部尿路疾患の症状は、血尿、少量頻回尿、排尿時の痛み(排尿しながら鳴く)、下腹部をハゲるほど舐める、トイレでない場所での排尿などがあります。
これらを予防する為には、トイレを我慢させない適正なトイレ環境がとても大切です。

猫ちゃんのトイレイヤイヤサイン😿
🙀トイレ後にその場から離れたくてすぐ走り去る。
🙀砂ではなく、壁や空中をかきかきする。
🙀トイレでない場所での排尿。 
🙀 膀胱炎を繰り返す。
これらがみられた場合、トイレの環境が嫌なのかもしれません。トイレ環境を見直してみてあげましょう。

✨ポイント✨
①大きさ→猫ちゃんの体の1.5倍以上の大きさが適正です。屋根など囲うものがなく、排尿時に体が当たらないものを好みます。
②砂→なるだけ細かく固まる砂を好みます。イメージとしては公園の砂場のような砂です。量は猫ちゃんの足が隠れる以上にたっぷり入れてあげてください。排尿、排便後に自分で砂でかいてしっかり隠せる量です。
③設置場所→ご飯を置く場所とは離しましょう。また、洗濯機など日頃から音が激しい場所はやめましょう。いつも居る場所から遠すぎたり寒すぎたり暑すぎる場所もNG。猫ちゃんがトイレに行くのを嫌になってしまいます。
④清潔に→猫ちゃんはとっても綺麗好きです。排尿、排便後はなるべく早めにトイレのお掃除をしてあげてください。
⑤トイレの数→多頭での飼育の場合は、猫ちゃんの頭数➕1つのトイレの数をおすすめします。(例:2頭で3つ)

誰かが使っても常に1つキレイなトイレかあるイメージです。
他にも...
シニア猫ちゃんはトイレの入り口を低いものにしてあげましょう。

以上が猫ちゃんの好むトイレ環境になります。しかしその子によって少しずつ好みが変わっている場合もあります。上手くいかない場合は砂の種類や設置場所をメインに変えてみてください。(とても稀ですがペットシーツの上でのトイレが好きな子もいました😳)
⚠️最近ではシステムトイレ(砂は固まらず尿は下に流れるタイプ)も多く存在します。すぐにトイレを掃除できない時にも清潔に使えますし、尿の色の確認や採尿する時に便利です。生活状況に応じて使ってみてもいいでしょう。
最後に、月に数回は尿の色や量のチェックをおすすめします。

固まる砂のトイレでしたら、トイレの砂に混ぜて使う検査用の砂も有ります。

システムトイレでしたら下に落ちた尿を確認しましょう。(時間経過で変色する場合があるので確認時はシーツ交換してすぐに行ってください。)

どうでしょうか?何か気になることがあればご相談くださいね。
次回はわんちゃんのトイレ環境についてお話しします。

こんにちは!獣医師の柏木です。
今回は、わんちゃん猫ちゃんのおしっこの回数についてです。


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まずは1日の正常な回数ですが、

わんちゃんは3〜5回

猫ちゃんは1〜3回

と言われています。しかし、年齢やその子によって変わってきます。日頃からチェックして1日のだいたいの回数を把握し、すぐに変化が分かるようにしてあげましょう!
①トイレに行く回数が増えている。
•1回の尿量は普通または多め

飲水量の増加から尿量の増加によるもの。多飲多尿の症状が疑われます。(詳しくは前回の多飲多尿の記事へ)

 

 

•1回の尿量は少なめ

膀胱に尿がためられない状態。膀胱炎ストレスが疑われます。(※わんちゃんの場合、おやつを使ったトイレトレーニングによって少量ずつ出す子もいます。こちらの場合は健康です。)
•⚠️尿が出ていないのにトイレに行く(排尿姿勢をとる)⚠️

こちらは何らかの原因(主に尿道の腫れ尿結石の詰まり)で尿が外に出てかない状態が疑われます。放置してしまうと腎臓に負担がかかりかなり危険な状態です!

すぐに病院に連れて行き、排尿の処置をしてもらってください。

②トイレに行く回数が減っている。(トイレではない場所での排尿を除く)
 •⚠️1回の尿量は少なめ⚠️

尿が作られていない状態。末期の腎臓の病気重度の脱水が疑われます。すぐに病院へ‼
•1回の尿量が多め

トイレに行くのを我慢する原因があるかもしれません。トイレ環境を見直してみましょう。放っておくと膀胱炎などの原因になります。

また特に猫ちゃんの場合、環境の変化(引越し、お留守番、お客さんが来たなど)によって1日我慢してしまう子も多くいます。目安としては丸1日以上出てない場合は受診をおすすめします。

まずはぜひその子の普段のトイレへ行く回数を把握してください。そして些細な変化も見逃さないようにして早期発見できるようにしましょう。何か気になる点があればご相談くださいね。

次回は適切なトイレ環境についてお話しします。

熱中症の季節です!
こんにちは。獣医師の柏木です。
今回は熱中症の初期症状から応急処置までのお話です。

まだ夏本番とまではいきませんが、すっかり暑くなってきました。今年はなんと去年以上に暑くなるとか...こわい熱中症の季節です。

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お留守番時の注意事項は以前の記事にアップしてあるので、是非改めて見直してくださいね。

 



症状🤒
初期症状は呼吸の乱れ(口を開けてハァハァと早くなります)、よだれ、歯茎や舌の色の変化(異様に充血している。紫色になっている)。
そしてさらに程度が進むとぐったりする、意識がなくなる、嘔吐や下痢、痙攣が起こることが有ります。そのまま進行してしまうと多くの臓器に障害が起き亡くなってしまうこともあります。

症状が出てから90分以内の対応が必要です。暑い日は特によく様子を見てあげましょう。

応急処置⛑️
熱中症の疑いがある場合は特に早い処置が必要です!!!

怪しいなと思ったらすぐに全身に水をかけて冷やしてください。その後、水で濡らしたタオルで包み、風を当てて体温を下げてあげましょう。特に首や、脇など大きな血管があるところを冷やすと効果的です。
⚠️氷水では冷やさない。
急激に冷やすと血管の収縮により臓器に向かう血液の熱が下がりにくくなり、各臓器へ障害がでます。冷たすぎないそのままのお水にしてください。
⚠️アルコールを吹きかけない。
アルコールをかけると冷んやりする印象がありますが特に身体を冷やす効果はなく、アルコール中毒などの害が出ます。

大きなわんちゃんは水道水を流しっぱなしにして体に当ててあげましょう。しかし長時間はNG❌長時間当てっぱなしにすると逆に低体温になり得ます。応急処置としてのみ行いすぐに病院に行ってください。


🏥応急処置を行なったらすぐに病院へ🏥
迅速な対応が必要なため、一報連絡をしてから行くと処置の準備が整いスムーズに対応してくれます。
 

こんにちは!獣医師の柏木です。
今回は病気のサインの可能性がある”体重の変化”の症状のお話です。おうちの子は大丈夫か?チェックしてみてくださいね。
 

 

体重が減ったり増えたりすれば見れば分かるでしょうと思ってしまう方が多い様で、久々に病院で測った時に500gも増えてる!と驚かれる方も少なく有りません。

ワンちゃん猫ちゃんはモコモコした毛によって実は気付かれないことが多いのです。たかが数100gでも体が小さいワンちゃん猫ちゃんにとっては実際の体重の10%以上。

これは60kgの人が6kg増えたことと同じなのです。

もちろん、一時的な増減はありますが

<ご飯の量は変えていないのに増え続ける、減り続ける>という症状がある場合、病気が隠れている可能性があります。


①体重が減る状態
食欲は有りますか?

特に多頭で飼われている場合、1頭ずつの食事量の管理は大変難しいです。また、食べていても知らないところで実は吐いていたり下痢をしているということも考えられます。
⚠️猫ちゃんで多い甲状腺機能亢進症は元気や食欲が有り、食べていても体重が減ります。

⚠️その他の症状は多飲多尿、活動性の亢進、気が荒くなる、心拍数の増加、常に黒目が大きくなる瞳孔散大が出ることが有ります。10歳以上で特に注意が必要な病気です。

「年の割に元気過ぎる」ネコちゃんは、一度疑ってみてください。

当店のアイコンを務めているはち君も、12歳で発症してしまいました。

 

②体重が増える状態
痩せている子なら問題ありませんが、太っている状態は糖尿病のリスクや膝蓋骨の脱臼腰痛ヘルニア、その他関節炎のリスクが上がります。また、心臓や膵臓に負担がかかってしまったり気道が圧迫されて呼吸困難になってしまうことも有ります。

これらの病気のサインを見逃さないようにする為に、<1ヶ月に2回程度は体重測定>をしてあげましょう。ペットを抱っこして一緒に体重計に乗り、その後自分の体重を引いてあげると人間用の体重計で計測出来ます。
1年を通してもちろん波はありますが、体重が減り続けたり、増え続けたりする場合は何か病気が隠れているサインだったりもしくは病気を引き起こす要因になってしまうことがあります。是非適正な体重で、健康的な身体を維持してあげましょう。