日本ペットシッターサービス習志野店

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日々ご依頼頂いている、ペットシッターやワンちゃんの
お散歩代行などの様子や、我が家のネコとの暮らしなどを
アップしています。

熱中症の季節です!
こんにちは。獣医師の柏木です。
今回は熱中症の初期症状から応急処置までのお話です。

まだ夏本番とまではいきませんが、すっかり暑くなってきました。今年はなんと去年以上に暑くなるとか...こわい熱中症の季節です。

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お留守番時の注意事項は以前の記事にアップしてあるので、是非改めて見直してくださいね。

 



症状🤒
初期症状は呼吸の乱れ(口を開けてハァハァと早くなります)、よだれ、歯茎や舌の色の変化(異様に充血している。紫色になっている)。
そしてさらに程度が進むとぐったりする、意識がなくなる、嘔吐や下痢、痙攣が起こることが有ります。そのまま進行してしまうと多くの臓器に障害が起き亡くなってしまうこともあります。

症状が出てから90分以内の対応が必要です。暑い日は特によく様子を見てあげましょう。

応急処置⛑️
熱中症の疑いがある場合は特に早い処置が必要です!!!

怪しいなと思ったらすぐに全身に水をかけて冷やしてください。その後、水で濡らしたタオルで包み、風を当てて体温を下げてあげましょう。特に首や、脇など大きな血管があるところを冷やすと効果的です。
⚠️氷水では冷やさない。
急激に冷やすと血管の収縮により臓器に向かう血液の熱が下がりにくくなり、各臓器へ障害がでます。冷たすぎないそのままのお水にしてください。
⚠️アルコールを吹きかけない。
アルコールをかけると冷んやりする印象がありますが特に身体を冷やす効果はなく、アルコール中毒などの害が出ます。

大きなわんちゃんは水道水を流しっぱなしにして体に当ててあげましょう。しかし長時間はNG❌長時間当てっぱなしにすると逆に低体温になり得ます。応急処置としてのみ行いすぐに病院に行ってください。


🏥応急処置を行なったらすぐに病院へ🏥
迅速な対応が必要なため、一報連絡をしてから行くと処置の準備が整いスムーズに対応してくれます。
 

こんにちは!獣医師の柏木です。
今回は病気のサインの可能性がある”体重の変化”の症状のお話です。おうちの子は大丈夫か?チェックしてみてくださいね。
 

 

体重が減ったり増えたりすれば見れば分かるでしょうと思ってしまう方が多い様で、久々に病院で測った時に500gも増えてる!と驚かれる方も少なく有りません。

ワンちゃん猫ちゃんはモコモコした毛によって実は気付かれないことが多いのです。たかが数100gでも体が小さいワンちゃん猫ちゃんにとっては実際の体重の10%以上。

これは60kgの人が6kg増えたことと同じなのです。

もちろん、一時的な増減はありますが

<ご飯の量は変えていないのに増え続ける、減り続ける>という症状がある場合、病気が隠れている可能性があります。


①体重が減る状態
食欲は有りますか?

特に多頭で飼われている場合、1頭ずつの食事量の管理は大変難しいです。また、食べていても知らないところで実は吐いていたり下痢をしているということも考えられます。
⚠️猫ちゃんで多い甲状腺機能亢進症は元気や食欲が有り、食べていても体重が減ります。

⚠️その他の症状は多飲多尿、活動性の亢進、気が荒くなる、心拍数の増加、常に黒目が大きくなる瞳孔散大が出ることが有ります。10歳以上で特に注意が必要な病気です。

「年の割に元気過ぎる」ネコちゃんは、一度疑ってみてください。

当店のアイコンを務めているはち君も、12歳で発症してしまいました。

 

②体重が増える状態
痩せている子なら問題ありませんが、太っている状態は糖尿病のリスクや膝蓋骨の脱臼腰痛ヘルニア、その他関節炎のリスクが上がります。また、心臓や膵臓に負担がかかってしまったり気道が圧迫されて呼吸困難になってしまうことも有ります。

これらの病気のサインを見逃さないようにする為に、<1ヶ月に2回程度は体重測定>をしてあげましょう。ペットを抱っこして一緒に体重計に乗り、その後自分の体重を引いてあげると人間用の体重計で計測出来ます。
1年を通してもちろん波はありますが、体重が減り続けたり、増え続けたりする場合は何か病気が隠れているサインだったりもしくは病気を引き起こす要因になってしまうことがあります。是非適正な体重で、健康的な身体を維持してあげましょう。

前回、飲水量アップのための器の種類や数のお話をしました。

今回はさらに細かく飲水量アップのための方法をお話しします!

チェックしてほしいこと📝
✅水の出方
✅温度

猫ちゃんは流れている水が好きな子が多くいます。水道の水を流すと飛んでくる子もいますね。

流れるお水が好きな子はポンプで汲み上げる自動給水機がおすすめです。でも汚れが溜まりやすいので、毎日の水の交換、こまめな掃除やフィルターの交換が必須です。
お水の温度にも気をつけてみてください。冷たいお水が好きな子はなるべく取り替え頻度を増やして新鮮で冷たいお水を与えましょう。

ぬるいお水が好きな子もいます。熱すぎないよう気をつけながらお水にお湯を足してあげてください。

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✨さらにひと工夫✨
✅味付き水
✅ウェットフード

ちゅーるを溶かしたお水や鰹などの出汁が薄く入ったお水を作ってみてください。風味が付いたお水で美味しく飲水量が上がります。(出汁はお鍋で大量に作っておき製氷皿で凍らし、使う際にその都度お水が入ったお皿に投入すると便利に使えます✨)
ウェットフードも水分補給に役立ちます。できれば”総合栄養食”の表示があるものがいいでしょう。また、ウェットフードを中心とするご飯にすると飲水量が減りますが問題ありません。

⚠️最後にお水に関しての注意事項です。
硬水のミネラルウォーターや、井戸水は飲み水としての使用を避けてください。含有するミネラル分が腎臓に負担がかかってしまったり、石をつくる原因になります。

また、軟水のミネラルウォーターや、浄水器を通した水道水は、塩素が取り除かれているので、お水が傷みやすくなります。こまめに交換してあげてください。

いかがでしょうか?
お水ひとつでもたくさん工夫することができます。その子にあった工夫を見つけてみてください。また、何か気になることやこれはどうなの?等質問が有ればご相談くださいね。

猫ちゃんの飲水量を上げるには(前編)

 

こんにちは!獣医師の柏木です。

前回わんちゃん猫ちゃんの多飲多尿のお話をしましたが、猫ちゃんにとってお水を飲むということは健康に繋がる大切なことです。

今回は猫ちゃんの飲水量をアップする方法のお話をします。

 

 

猫ちゃんは10歳を超えると半数以上の子が腎臓の病気を罹ってしまいます。猫ちゃんは元々お水をたくさん飲む生き物ではないため、腎臓に負担がかかりやすいのです。

諸説有りますが、猫ちゃんは元々砂漠で生活する生き物だったため、お水を飲む習慣が少なかったからと言われています。

腎臓は尿を作る臓器のため、身体が脱水状態だと大きな負担がかかります。そこで腎臓病のリスクを下げるために、お水をたくさん飲むことがとても大事です。

また、すでに腎臓病の子にとってもお水を飲むことが進行を遅らせることに繋がるので、飲水量が気になる方は試してみてくださいね。

まずチェックして欲しいこと📃
✅器の種類
✅器の数



猫ちゃんは、水を飲むときにヒゲが器などに当たると不快感を感じます。

なので水を飲む時にヒゲが当たらない大きな器でお水をたっぷり入れて顔を突っ込まなくても飲める状態が良いでしょう。

敏感な子は器の臭いも気にします。

プラスチックや金物よりも、陶器の器が好ましいです。
猫ちゃんによっては飲む場所に好みもあります。

うるさい所やトイレの近く、寒すぎたり暑すぎたりする所は好みません。

そして飲みたい時にすぐ飲めると良いので、各部屋に1個以上置くのがベストです。

まず、以上の点を注意してみてください。
注意ただしコップから飲むのが好きな子やお風呂場の溜まったお水を飲むのが好きな子もいます。色々な器や場所を試して飲む量をみてその子に合わせてくださいね。


次回はさらに細かく飲水量をアップさせる方法をお話しします。

こんにちは!獣医師の柏木です。

今回は病気のサインの可能性がある”多飲多尿”の症状のお話です。

うちの子は大丈夫か?チェックしてみてくださいね。

 

 

そもそも多飲多尿とは...
<通常より尿の量が多くなることによって、飲水量が増えている状態>
1日の飲水量の 目安として、
ワンちゃん🐶では”体重Kg✖️100ml以上(4kgの子で400ml以上)”
猫ちゃん🐱では”体重kg✖️70ml以上(4kgの子で280ml以上)”
です。
もしこの量を超えている場合に考えられることは
☑️腎臓病(特に猫ちゃんに注意)
☑️腫瘍
☑️子宮蓄膿症(避妊手術のしていない女の子)
☑️糖尿病
☑️尿崩症(かなり稀)
☑️その他ホルモンの病気
☑️心因性(環境の変化やストレス)
☑️気温(夏など暑い季節や乾燥している時)
があります。
上記の病気は病院の血液検査等で確認ができます。
気になる場合は早めに検査してもらいましょう。
 
⚠️注意していただきたいのは⚠️
飲水量を減らせば治る病気ではありません。
無理やり減らすと悪化します。
お水は飲みたいだけ飲ませてあげてください。
 
📃チェックの仕方
  • お皿に入れる前に何ml入れたかを把握して、入れ替えるタイミングでどれくらい残っているか確認する。(蒸発の関係で数mlの誤差があります)
  • 500mlのペットボトル(大きい子は1L)を用意して随時そこから足すようにして、ペットボトルに残った量で大体の量を確認する。5kg以下の子は500mlまるまる飲んだ時点で多いと判断できるので、分かりやすいです。その子の体重に合わせて線を引いたペットボトルがあると楽ですね。
毎日やらなくても月に1〜2回でいいので確認してみましょう。
飲水量が多かった場合、2~3日続けて測ってください。続かない、かつ、元気であれば問題ありません。
 
⚠️尿量が増えたことで発覚することも多いです⚠️
ワンちゃんではペットシーツを変える回数が普段より増えていないか?
猫ちゃんではオシッコの玉がいつもより多くないか?
見てみてください。
早い発見、治療がわんちゃん猫ちゃんの健康に繋がります。
この場合はどう?等気になることがあればご相談ください。