(前回までのあらすじ)

しま家にやってきた「鼻の黒いオス」犬には
ジュリーという名前がつけられた。

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ジュリーがやってきたときは
ほんまにちっこくて、両手の上に乗るくらい。
歩くのもままならず。
最初は猫用の首輪とリードをつけておりました。
なので、動くと、首輪の鈴がチンチロリ~ン

で、ともかく過保護。親バカ丸出し。
「こんなかわいいワンコ、盗まれたらかなわん!」と
家族が出払うときは、玄関の中に隔離。

こうして、臆病ものジュリーのできあがり。

しかも、こいつ、物覚えが悪く
外で飼うようになってからも人の顔を覚えません。

ご近所さんにも、

「ワンワン!!!!!」


こうして、アホで臆病もののジュリーが
できあがったのであります。

…でも、学校帰りに給食の残りのパンをくれる
小学生にはしっぽを振ってたけど……。


……。
飼い犬たるものは当然、芸をするようになると思ってたしま。
でも、現実はそう甘くない。

アホ犬・ジュリーが、その生涯のうちで
ようやく覚えた芸は唯一、「おすわり」のみ。

ふつう「お手」ぐらいは覚えるだろうよ、お手ぐらいは!


母に「おかあさ~ん、ジュリーってアホなんかな?
お手も覚えへんで」とぐちると

「でも、男前やし、いいやん」てな返事。

……あくまでも、ソコなんですな、母よ!



…いやはや、動物は飼い主に似るってのは、
どうやら本当のようです。

(つづく)