(①のあらすじ)

20年ほど前、
しまの家で、「鼻の黒いオス」の犬を飼うことになった。
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「鼻の黒いオス」
この条件にこだわる母に、しま3兄妹は詰め寄った。

「なぁ、なんであかんのぉ? もうええやん。
この中から選ぼうや~~。ねぇ、おかあさ~んっ。」

「絶対、あかん。
メスは子どもうんだら大変やし、
鼻の白い犬は、大きくなったときにかっこよくない

えっ? そんな理由???

…そう、うちの母、メンクイなんです。



ということで、数日後
再び、2匹のワンコが連れられてきました。

1匹は、鼻の黒いメス。
どうやら、おっちゃんは、雌雄の区別がつかないらしい。

もう1匹は、鼻の黒いオス。

「うん、この子にしよう」
母はようやく首を縦に振った。

そう、この犬こそ
この先、しま家で17年もの歳月を過ごすことになる
アホ犬、ジュリー

このワンコ、オスということ以外は
「鼻が黒い」という理由のみで選ばれてしまったため、
その気質たるものは
まったく考慮されないままに
選抜されてしまったのであります。


…鬼ヶ島へようこそ。


あ、それはちがった。

ようこそ、しま家へ。  


(つづく)