新型コロナウイルス感染症対策④ 新型ワクチン | 奈良西部病院のブログ

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奈良西部病院 

顧問 古閑 比斗志

 

新型コロナウイルス感染症対策 ④

新型ワクチン

 

世界中の研究所や製薬会社がワクチン開発にしのぎを削っている。まったく新しいタイプのワクチンが各種開発されている。米国はトランプ大統領のワープ作戦により既にワクチン接種が開始された。

今後日本では新型コロナウイルスワクチンが輸入され無償で接種される予定である。

ただし副反応に対するメーカーの免責条項が入っているためワクチン被害が発生した場合国が保証することになっている。

これらの新しいタイプのワクチンは既存のワクチンと異なり長期予後が不明である。

副反応と死亡率を天秤にかけるべきである。

ファイザー社のメッセンジャーRNAワクチンは16歳未満には接種しない。

医療従事者等ファーストレスポンダーは接種優先順位が高いためワクチン接種は拒めない。

ちなみに私は抗体検査IgGが陰性だったので接種を受けるつもりである。

感染すると重症化して死亡率の高い高齢者や合併症のある方に優先順位をつけて接種される予定である。

新しいタイプのワクチンは子供たちに接種することは想定されていない。子供達には長期の安全性が担保されたワクチンを接種したい。幸いな事に子供たちの不顕性感染もあり重症化率は低く罹患しても症状は軽いことが多い。安全性の高い既存のタイプのワクチン開発には時間がかかるが我が国では安全・安心を優先したいと大多数の医師は考えているであろう。