中東呼吸器症候群MERS-Co V (第二) | 奈良西部病院のブログ

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中東呼吸器症候群MERS-Co V (第二)



平成26年7月29日




7月26日から中東呼吸器症候群MERSが指定感染症になった。

厚生労働省のHPページに詳細が記載されているので参照ありたい。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers.html

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140716_03.pdf

なお2014年7月23日までにヒト感染確定症例837名

(死亡291名致命率約35%)がWHOに報告されている。

WHOはすべての加盟国に重症急性呼吸器感染症SARIのサーベイランスを継続し通常と異なる傾向がみられた場合には慎重に検討するよう推奨している。

医療施設に置いて医療従事者はすべての患者に標準予防策を実施する事が肝要である。

飛沫予防策や接触予防策も必要である。

エアロゾルが発生するような場合は空気予防策も必要である。

ラクダとの濃厚接触や生ミルクの飲用は避けるべきである。

検疫所HPには中東へ渡航する方への注意が掲載されているので参照ありたい。

http://www.forth.go.jp/news/2014/05071434.html

なおWHOは特別なスクリーニングや渡航制限等は推奨していない。

またMERSに関しては国立感染症研究所のHPを参照されたい。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/2686-mers.html

電顕写真は国立感染症研究所ウイルス第三部・感染症疫学センターより





(了)文責:古閑比斗志