夫は上の子ばかり連れ歩くし、子育てのいいとこどりしがちだし、お金を使う遊びで手軽に上の子を楽しませて休日はそれで一日終わったりする。
下の子はハッキリと、
ママはこーーーんなに大好き!
パパはこれくらい好き(指の隙間の1ミリくらい)
と差をつけてくるから、まぁ面倒から逃げがちな父親の姿勢をよく見抜いてる。
上の子は楽しいに決まってる遊びに100円玉を惜しみなく出してくれるから父親にもなついているが、スポンサー兼楽しい相手でしかないようで、父親の小言には全く耳を傾けない。
夫は、この二度と戻らない日々がどれだけ貴重で愛おしいものか、わからないんだろうか。
子供たちを愛で包んで自立した大人に育てようとか責任感を抱いたりしないんだろうか。
まさか、仕事でお金を稼いでいるから十分だろとか思ってるんだろうか。それにしちゃ嫌そうに仕事行くけど。
子供たちが父親の言うことは全然きかないのを、子供たちが悪いと思っているらしい。
相手の年齢や性格や発達に合わせて、声のかけ方や言葉を選び、気持ちに届くように話すという努力や工夫を、なぜしないんだろうか。
夫は外面がいいから、たぶん仕事ではまあまあコミュニケーションできてるんだと思う。
家族には配慮がなくていいと思ってるんだろう。それは家族を対等な相手としてみていないからだと、自分の付属品だと思っているからだと、気付くまでにしばらくかかってしまった。
食器洗い、風呂掃除、トイレ掃除、洗濯(干すとこまで)は夫の担当だ。
たぶんこれだけでもいい夫だと言われるだろう。
ただ食器は夜に寝落ちして朝片付けることもたびたびあって、朝食器洗いにかまける間に「子供から目を離さずにいる」という役目は、当然私に押し付けてくる。
風呂掃除は、自分が湯船につかりたいときだけ行われる。
トイレ掃除にいたっては、週に一度もない。月に2回くらいだ。もっと少ないかも。
洗濯物は、干し方もヘタクソで、乾いてない時の後処理は私の役目だ。とにかく洗濯機から取り出してぶらさければ役目は果たしたというわけで、乾いたかどうか、シワになっていないかどうかなんて、知ったこっちゃないらしい。オレは洗濯してやったぞ、と。
家事を「家族が気持ちよくすごすため」ではなく、「やらないと怒られる」からやっているんだなぁと、時々悲しくなる。
私が急に死んだら、どうする?ときいたことがある。
「実家に帰る」と即答された。
子供たちの住み慣れた家、住み慣れた街、通い慣れた小学校や保育園。仲の良いお友達。
これらすべて捨てて、自分のためだけにお世話係のいるところへ逃げるらしい。
「この家で、死に物狂いで子供たち育て上げてみせるよ」と言えない夫に、スーーーッとさめた。
今日は打ち上げと称して飲みに行ってる夫。「今日は仕事で遅くなると思う」と上の子には言ってたが、私がきっちりと「パパはお酒飲みにいくから帰ってこないよ」と説明しておいた。
いつまでもパパパパと懐いてくれるわけでもなく、だんだん現実がみえてくるであろう子供たちに、いつまでいい顔し続けられるか。
二度と戻らない瞬間の連続から逃げ腰でいることを、もったいないとは、思わないらしい。