ワールドカップの出場枠
2010年の南アフリカワールドカップ(以下W杯)に向け、各地区の予選もそろそろピークを迎えつつある。
我が日本が所属するアジア地区も、次節には本大会出場決定チームが、ひとつかふたつは出そうだ。
今回は、そのW杯の出場枠について少々...。
W杯2010の、アジア地区の出場枠は4プラス1。
現在行われている最終予選のA組とB組の、それぞれ上位2チームは無条件に出場。
3位になった2チームが5位決定戦を行い、オセアニア地区代表とプレーオフ。
その勝者が本大会に出場する。
オセアニア地区の代表は、すでにニュージーランドに決定しており、アジアの第5位は、このニュージーランドと対戦すろことが決まっている。
力的にはおそらく、どのチームが出ても、アジアの第5位は、ニュージーランドよりは上だと思う。
だから、アジアの出場枠は実質「5」だと筆者は思う。
もちろんサッカーのことだから、最終的にはニュージーランドが勝つかも知れないが、今後の予選の展開を予想すると、おそらくアジアの5位はB組から出るだろう。
サウジアラビアかイランか、北朝鮮のどれかが3位になることが予想される。
この3つの国の、どの国がアジアの3位になっても、ニュージーランドには勝つ確率は高い。
だからアジアの枠は5だと思うのだ。
さて、このアジア枠の5である。
結論から先に言わせてもらうなら、5枠は多い。
多すぎる。
筆者は、4プラス1でも多いと思っている。
もともと筆者は、アジア枠は3で十分だと思っている。
理由は簡単である。
欧州の枠が、あまりに厳しいからである。
欧州の予選のそれぞれの組を見れば分かる。
予選突破には、厳しい組み合わせの組がすごく多い。
欧州の予選は、全9組のそれぞれ1位チームは無条件で本大会へ出場。
各組の2位になったチームのうち、上位8チームがプレーオフへ進出。
ホーム&アゥエーで対戦し、勝った方が本大会へ出場...というものである。
レベル的に考えると、こんな厳しい条件はない。
たとえば、欧州地区予選のグループ1を見てみる。
このグループは、ポルトガル、スウェーデン、デンマーク、ハンガリー、アルバニア、マルタで構成されている。
信じられないほどの厳しい組み合わせだ。
グループ9はこうだ。
オランダ、スコットランド、ノルウェー、マケドニア、アイスランド。
さらに、グループ8では、イタリア、ブルガリア、アイルランドが同じ組だ。
先のグループ1のポルトガルなど、暫定ではあるが、現在1組の3位に喘いでいる。
どれほどレベルの高い組なのかが如実に出ている。
あの、C・ロナウドがW杯の本大会で見れないかも知れないのだ。
アジアのレベルは確かに上がったかも知れない。
しかし、74年の西ドイツ大会からずっとW杯を見続けている筆者から見れば、枠を5にするほど上がってはいない。まだ3で十分だ。100歩譲ったとしても、3プラス1だ。
欧州各国も、当然同じ意見だ。
「何でアジアの枠はあんなに多いのだ?」
もっともな意見だと思う。
W杯でなく、アジア・チャンピオン・リーグに目を向ければ、日本は何と今年から4チームも出場できるようになった。日本のクラブチームのレベルが高いから、出場チーム数が増えたのだ。(増やした)
もちろん、興行的な側面もあるのだろう。
それなら、W杯の枠は減らされても文句は言えないはずである。
自国開催での、あの韓国のベスト4進出は確かに快挙ではあった。
だが、あくまで自国開催だった。(日本は自国開催でも16強どまり)。
筆者は、めやすとしては、他国開催でベスト8に入れば、主張してもいいと思っている。
厳しく言えば、連続ベスト8だ。
確か、進境著しいアフリカ勢でも、連続ベスト8はないはずである。
W杯は、ある意味確かにお祭りだ。
色々な国からの、特色豊かな代表が集まっての楽しい大会である。
日本の高校野球に似たところもある。
だが、筆者はその高校野球ですら、各県1校制には反対だ。
レベルの高い県(都や府)は、3~4校でもいいじゃないかと思う。
そのほうが、本大会は高レベルの試合が多く見られる。
そして何より、私立高校への「越境入学」などの問題点も、今よりずっと改善されるではないか。
サッカーのW杯。
たとえアジアの出場枠が3になったとしても、楽々と予選を突破できるようになったときに、初めて日本は世界の強豪国の仲間入りである。