鎌倉のアルプスと呼ばれる天園ハイキングコースに入る手前で、隠れ家風な古民家のとても素敵なお店を見つけたので、そのお話です(つまり、大して歩いちゃいないって話です)
天園ハイキングコースの入り口は何ヵ所かありますが、ご紹介するお店は紫陽花で有名な明月院の奥にあります
せっかくなので、話を明月院の石楠花が見頃だというご報告から始めたいと思います
拝観料を払わなくても外から見えます
(写真は撮ってないのですが、近隣の方、今なら行列はできていませんから前を通ってみてください)
その明月院前の電柱には、(今回取り上げるお店ではありませんが)「笛」というこれまた有名なお店への道標があります(下の写真)
道標には「365歩先にある」というようなことが書いてあります
↓道標(Googleマップの拡大写真なのでピンボケしてます)
その電柱を過ぎて、道を登っていくと、
笛の手前に、今週のNHK「鶴梅の家族に乾杯」に取り上げられたという(私は見てないのですが)明月窯工房があります
↓明月窯工房(ここに人がいるのを見たことがない)
そして、その先に
先程の道標にあった、笛
Googleマップでは閉店時の画像が出てきますが、世界中の笛が展示してあるお店です
で、笛を通り過ぎると、舗装道路の勾配はだんだんキツくなっていきます
めげずに進んでいくと、「天園ハイキングコース」と書いてある道標が見えてきます
↓お手製感溢れる「天園ハイキングコース」の道標
表示に従い、さらにきつい坂道を登ります
ここで挫けては、お店に行けません
坂道の先では、左手にハイキングコースが展開し
正面は行き止まりになります
(°▽°)あれ?お店ないなぁ…
もう疲れたし諦めようかと思いましたが、
行き止まりまで肉薄しました
すると、壁にこう書いてありました
↓「御食事」「喫茶」
で、右手には赤いポストと石畳が現れた!
((((;゚Д゚)))))))
ここ、もしかすると
「体に小麦粉ぬってください」とか言う注文の多いお店?
こちとら、若いピチピチじゃないけど、ボリューム的には食べ応えはあるからね(何の話)
とりあえず、進んでみます
1人だったら引き返したかもしれません
でも我々、妙齢の婦人2人ですから、怖いもの知らずです(むしろあんたたちが怖がらせる側だよ)
石畳は石の階段となり、右へ左へ蛇行しながら登って行きます(息切れ)
おっ!何やら見えて来た
格式高そうな、暖簾ではありませんか?
ここで躊躇しました(後から考えると私たちの会話は筒抜けでしたが)
だって、こんな山奥の立派な店構えのお店で
お茶だけできるのかな?
体に小麦粉塗ってって言われたらどうしよう?
何万円も請求されたらどうしよう?
(・ω・`)
妙齢の私たち、気は小さいのです
で、おそるおそーる暖簾をくぐったら
感じの良い、お店のご主人(青年)がすっと現れました(私たちの会話が丸聞こえだったことを瞬間的に悟りました)
もちろん、お茶だけでも🆗とのことで、
靴を脱いで上がりました
このお店は、6.7年前まで、「山に食われていた(山の植物が家の中にまで入り込んでいた)」そうで、それをお店のご主人(青年)が整備したそうです
客室は二間で、その他に納戸、水回りといった感じの古民家です
昭和世代の私たちには、なんとも懐かしい佇まい
六畳の客室には縁側がついているので、広く感じます
鎌倉には古民家を再利用したお店がいろいろありますが、
ここは「秘境っぽい」環境かも
外にはタープ(っていうの?)
写真ではよくわからないけど、池もあります
何しろハイキングコースの際にあるため、
鳥の鳴き声が空に響き渡り、
庭では土鳩がエサを啄んでいました
隣にあるもう一つの客室は使われていませんでしたが、
こんな絵が飾ってあるのがカメラで撮れました…
さて、メニューです
時刻は3時くらいなんですが、
私たちは「お茶」をしに来たのです
でも、壁に「ホットケーキ」というメニューを見つけてしまったんです💦
ふつう、食べるよねぇ…
まずは、綺麗な色の器でブラックコーヒー
コーヒーを飲みながら、
周囲から聞こえる音といえば、
鳥の囀りと
私たちの声(←うるさい)
30分くらい待って、焼き上がったホットケーキが
じゃじゃーん!
↓この大きさよ!
「こんなに大きいのは食べきれないから、2人で分けて食べて、残りは持ち帰ろうね!」
って、あんなに言ってたのに
八等分して、それを1切れ、2切れ、3切れ、4切れ…と番長皿屋敷風にカウントアップしながら、ペロリと完食してしまいました(涙目)
それがまあ、
ホットケーキの甘さと
ブラックコーヒーの苦さが、
見事にマッチし、無限循環したのでした
ありがたやー
おそろしやー
さて、この秘境の古民家のお店の名前は
Isayah
いろいろな用途に使えるようですよ
明月院を拝観しがてら訪れてみてはいかがでしょう?
お店のHP
記事前半に書いた笛というお店の中の写真が私のアルバムにありました
今年の冬、世界の笛の展示をしていた時の写真です
こちらも、とてもおすすめのお店です
https://s.tabelog.com/kanagawa/A1404/A140401/14011392/