チュニジア旅行記 2006/7/14~7/22
7/15 (1)
ホテルを出発したのは朝の8時なのに、チュニスの日差しは暑い。
トフェという名の墓地やカルタゴ遺跡巡りから、チュニジアの旅はスタート。
ローマ時代、カルタゴでは幼児をいけにえにする習慣があったという。
本当かどうか定かではないらしいけど、悲しい歴史。。
その幼児たちのお墓が、ここ 『トフェ』
今はただ小さなお墓がごろごろ建っていて観光客が多く訪れるけど、
紀元前264~241年のポエニ時代には、「天と豊穣の神(死と再生を
司る神でもある) タニト神」が祀られていて、聖域だった場所。
【トフェ (左:墓に彫られたタニト神 右:いくつも並んだ幼児のお墓)】
ここで鳩が死んでた・・。(鳥が大嫌いな私)
ただでさえお墓だからコワイのに。
ビビって先生に言ったらシカトされた。そのくらいの日本語わかるだろーっ!
その後、『アントニヌスの共同浴場』 『ビュルサの丘』 『ローマ人の住居』
など数多く残るカルタゴ遺跡へ。
地中海からの風をうけ、はるか昔の歴史の面影が今も残る遺跡に触れて
いるとなんだか感慨深くなってしまう。
同じ場所を昔々ローマ人が触ってたんだー、石の文化はすごいなー、なんて。
遺跡は他の地でもみたことがあるけど、カルタゴ遺跡は保存状態もよく
広範囲に残っていると(私は)思う。
(んん~、チュニジアあなどれん!)
【アントニヌスの共同浴場】
とにかく広いこの共同浴場。
熱浴室(サウナ)・温浴室・冷浴室 と3段階に分かれて
浴室がある。昔も今も人はお風呂が好きなんだなぁ。
それに、遺跡にはこんな可愛いモザイクが今も色鮮やかに残っている。
【ローマ人の住居 ヴォリエールの別荘のモザイク】
ガイドの途中で、トイレに行く、と消えた先生・・。
戻ってくると手にはペットボトルが。
乾燥したモザイクがよく見えるように水をかけて説明してくれた。
やるじゃん!♪
歴史を勉強しに(涼みに!?)『カルタゴ博物館』 『バルドー博物館』へ。
『カルタゴ博物館』は、まぁ、よくありがちな遺跡から出土された埋葬品
やら生活用品なんかが展示されている。(テキトー)
『バルドー博物館』は、色鮮やかなビザンチン時代のモザイクがいっぱい
展示されているので、行くのが楽しみだったところ。
モザイクの博物館って珍しいですよね。
貴重な展示品なのにみんな足で踏んで歩いてる。
ガードの固い日本じゃ考えられないねぇ。
ちなみにデイツはチュニジアの名産物。
【ライオンのモザイク】
近くで見るとこんなに細かい。
モザイク一つは大体5mm四方くらい。
遠目に見るとこんなに大きい作品。
モザイクというより絵画のよう。
この博物館は以前チュニジア統括者の宮殿だったこともあり
モザイクはもちろん、タイルや建物の装飾も美しく見ごたえがある。
世界一のモザイクコレクションの博物館、チュニジアのルーブル
とも言われている。
【バルドー博物館】
床にはモザイク、壁にはタイル、天井には彫刻。
見事でした。
見事な分、観光客も多かった!