「エキストラの群れの中から

   突然叫び声があがり

    泣きわめく声がそれに続いた」

             

「一人の女性が地べたに

        座り込んでいた

 『ちょうどここで

     子どもが亡くなった』

女性は倒れ伏し

     子どもの名を呼んだ」

 

広島市内で二か月かけて撮影された光景である。エキストラは被爆した広島の人々である。「ひろしま」が製作されたのが1953年。GHQの検閲が厳しく、反米色が強い今作品は日本映画会社によって上映禁止。日の目をみることはなかったとのこと。私は今作品を知らなかった。観るべき作品であると強く思う。

 

ハリウッドに拠点を置く、大手メディア会社のプロデューサーの言葉である。

 

「これは日本人だけでなくアメリカ人にとっても貴重な作品だと思います。人間なら自分の行動がどういう結果を生むか知るべきです」

 

Eテレにて8月16日(金)24:00~25:47放映