製作年度:2016年

上映時間:99分 
監督:吉田恵輔

原作:古谷実
脚本:吉田恵輔
出演:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ

 

 

あらすじ:普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田は、同僚からカフェの店員ユカとの恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談された岡田は、森田がかつていじめられていたことを思い出し、不安になるが……。

 

 

昨日、鑑賞。森田剛の演技は上手いと前々から思っていたが、今作品で再認識した次第。森田剛が演じるのはサイコキラー。彼がサイコパスになってしまった理由が映画の随所に描かれており、森田剛の妥協のない熱演に拍手喝采である。そして、映画と原作は異なるラストだそうだが、吉田恵輔監督の脚色は素晴らしい。このラストがなければ、心が揺さぶれる作品に成りえなかったであろう。今作品を鑑賞して思い出した作品がある。それは、井上靖雄監督の『隣人13号』である。

 

 

『隣人13号』も『ヒメアノ~ル』と同じ世界観で素晴らしい作品であった。日本映画でこのような心に残る作品に出逢えるのは希少。もっとこのような作品を製作してほしい。