ロマンポルノ復活プロジェクトが本格始動

生誕45周年を迎えた成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」のリブート(再起動)プロジェクトは、3月に始動し、新作のメガホンをとる5人の監督陣が発表された。塩田明彦監督のほか、白石和彌監督、園子温監督、中田秀夫監督、行定勲監督が結集し、ロマンポルノの世界を紡ぎだす。新作は、旧ロマンポルノと同様の製作条件で撮影する。「10分に1回程度、絡みのシーンを作る」「上映時間は70~80分前後」のほか、各作品が同じ製作費で撮影期間は1週間程度となる。


先陣を切ったのが、塩田明彦監督作品の『風に濡れた女』である。主演は、『愛のむきだし』の永岡佑と『甘い鞭』の間宮夕貴。欲望に純粋な女と無欲な男が繰り広げる恋の駆け引きを軽妙なタッチで描き出す。今作品は、ロマンポルノ作品として初めて第69回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、8月13日(現地時間)の授賞式で「若手審査員賞」の第3位に選ばれた。

他の監督作品含め、新宿武蔵野館にて今冬順次公開予定