製作年度:2010年
監督:三池崇史
上映時間:141分
原作 池宮彰一郎
音楽 遠藤浩二 脚本 天願大介
出演:役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、高岡蒼甫、六角精児、石垣佑磨、伊原剛志、松方弘樹、吹石一恵、谷村美月、稲垣吾郎、市村正親
 
あらすじ: 幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶を暗殺するため、島田新左衛門の下に13人の刺客が集結する。斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。(シネマトゥデイ)

三池版『十三人の刺客』は、稲垣吾郎の狂気極まりない悪行っぷりもさることながら、役所広司の硬派な演技に酔い痴れた。しかし、期待以上の作品とまではいかなかった。その理由は、伊勢谷友介演じる山の民の演出である。粗野な風貌にしているのだが、全く粗暴な男にみえないのだ。私的にこの山の民は、『七人の侍』の三船敏郎が演じた山犬のような男、菊千代のように演出してほしかった。その為、伊勢谷が山の民を演じるのではなく、粗暴な男を演じきることができる山田孝之をキャスティングするべきだったように思う。そして、最後の決戦シーンは迫力のある殺陣と爆薬を多量に使った演出、今作品の最大の見せ場である刺客たちの死に様の見せ方は素晴らしいとは思うのだが、ある映画と観比べると新鮮味が欠けるものであった。その映画とは、北村龍平監督の『あずみ』である。あずみの最大の見せ場である二百人斬りやオダギリジョー演じる狂気な男との対決の演出は最高であった。それは、北村監督のカメラワークが実験的で目を見張るものがあったからである。今一度、北村監督の時代劇を観たいと激烈に思う。





『あずみ』の一番の見せ場はオダギリジョーとの対決シーンだとおもいますが、あえて下記動画をアップ。北村一輝が出てるからね~。見せ場は6分を過ぎてからです。



又、時代劇アクションの名作といえば、緒形拳主演の『将軍家光の乱心 激突』です。
見せ場はたくさんありますが、その中でもオープニングは名シーンだと思います。



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