製作年度: 2008年
別製作国・地域: 日本
上映時間: 107分
監督:鶴田法男
原作:楳図かずお
音楽:川井憲次
脚本:高橋洋
出演:木村佳乃、中越典子、谷村美月、山本太郎、嶋田久作

あらすじ: 人の世をさまよい、人間の心の闇を見つめてきたおろち(谷村美月)が家政婦として潜り込んだ門前家には、二人の美しい姉妹がいた。当家の女性は29歳を過ぎるころには突然、その美ぼうが崩れ、果ては化け物のように醜く死んでいくという。ある日、妹の理紗(中越典子)は死にゆく母親の口から、もう一つの門前家の秘密を打ち明けられる。

いやぁ・・・・良い意味で騙されました。ああいう終わり方になるとは思わず、ラストに向うにつれ驚きの連続だったので、観終わった後は爽快感さえ覚えました。又最近、成瀬巳喜男監督など昔の作品に触れる機会が多いためだとは思いますが、この作品の時代設定が昭和20年代~40年代の話だったので、台詞回しや衣装などが私のツボにどか~んと的中。内容の方は、女の美に対する執着心、姉妹の確執から見える人間の醜さなど「人間の本質」に対する描き方が素晴らしく、ホラー映画というよりは人間ドラマを観ているようでした。そして、3人の女優の演技が素晴らしい。特に木村佳乃さんの演技は目を見張るものがありました。最近の日本映画は、演技を魅せる作品が少ないので、貴重な作品であると思います。




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