原題:WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN/LOVE IN THOUGHTS
製作年度:2004年
上映時間:90分
監督:アヒム・フォン・ボリエス
原作:アルノ・マイヤー・ツー・キュイングドルフ
脚本:ヘンドリック・ハンドレーグデン
音楽:トマス・ファイナー
出演:ダニエル・ブリュール、アウグスト・ディール、アンナ・マリア・ミューエ、トゥーレ・リントハート、ヤナ・パラスケ

1927年にベルリンで実際に起きた10代の若者による殺人事件がベース。当時、愛に失望した若者が起こしたこの事件は、多量のアルコール摂取や、同性愛関係の果ての殺人としてセンセーショナルに報道され、世界中で注目を集めた

あらすじ:1927年、ドイツ・ベルリン。試験を間近に控えた寄宿学校の最上級生パウル・クランツとギュンター・シェラー。労働者階級出身で詩を愛する内向的なパウルに対し、上流階級育ちのギュンターは向こう見ずで高慢な自信家。対照的ながら、なぜか気が合う2人。彼らは週末を郊外にあるシェラー家の別荘で過ごすことに。パウルはそこで16歳になるギュンターの妹ヒルデと出会い、たちまち彼女の虜になってしまう。しかし、奔放な彼女にはハンスという恋人がいた。そして、そのハンスはギュンターのかつての恋人でもあったのだ。

『ぼくらは一番美しい瞬間に
この世を去るべきだと思わないか?』

この作品は始めから終わりまでずっと「死」が寄り添ってます。
そして男女の感情が入り乱れ、欲情に近い愛の行方に目が放せません。

湖畔に飛び込んだときの水の波紋。
鳥のさえずりや風にそよぐ葉の音。
その情景に寄り添うように奏でる音楽。

陶酔してしまうほどの官能的な作品だと思います。



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