⑬ 自己血採血(2回目)

 

 始まりの日から99日目。病院は5回目。今回は2回目の自己血採血。前回はパスできた血液検査を受けなければならない。採血後、貧血などがないかの結果が出るのと採血まで2時間弱あるので、院内の食堂で軽くうどんを平らげ時間を潰す。

 

所定時刻に採血の場所へ。前回と同じ女性の看護師に説明を受ける。やはり今回も400ml採るとのこと。いかに献血慣れしているとはいえ、中12日でまた400ml採るのは初めてだ。まあそのために血剤が出されていたのだが。先程の採血検査も問題ないとのこと。ヘモグロビンの数値が前回15.4g/dlで今日は15.1g/dlとほとんど減っていないとのことで、これも問題なし。血管も太いし、どうやら私は血に関して丈夫らしい。って、そりゃそうか。今から自己血が入る空のパックにマジックで署名。そして1回目と同様の手順。400mlを2週間足らずでまた採ったので採血後、ふらつくかと思いきや全く以って平気だった。

 

 また同じ血剤を処方され、今度は入院直前まで飲み続けるらしい。1日1錠なので、残りの錠数イコール入院までの日数ということになり、薬を飲む度、それを実感することとなる。まだまだ黒い便とのお付き合いは続く。0円会計を済ませ病院をあとにする。

 

 次回、ここへ来るときは入院の時なのだと振り返り、あらためて病院の全景を眺める。帰路の途中、コーディネーターのMさんから無事に終わったかの確認の電話。こちらの体調も気遣っていただく。ありがたや。さて、16日後にはいよいよ入院である。私はそれまで平穏無事に過ごすべく心掛けるのだが、お兄は間もなく、移植へ向けた前処置で無菌室に入るのだろう。この前処置がとても辛く厳しいものときく。なんとか乗り越えてその日を迎えて欲しい。

 

 

 

 始まりから100日目。バンクからクリーム色の封筒着。入院を控えている方へ。

体調面の注意を記したような紙が入っていた。

 

※次回は、特別編(入院前に準備したもの)へ続く。

その次は⑭“いよいよ入院(一日目)”です!