ハート型うちわをまく奈良の伝統行事「うちわまき」が今年は関係者のみで行われます！

唐招提寺（とうしょうだいじ）中興の祖・大悲菩薩覚盛（だいひぼさつ・かくじょう）上人の祥月命日の5月19日に、法要「梵網会（ぼんもうえ）」と舞楽が行われます。

覚盛上人の肌に止まった蚊をたたこうとする弟子に対して「自分の血を与えるのも菩薩行である」とおっしゃった故事による「うちわまき」もこの日に行われます。「うちわまき」は、そう仰られていた覚盛上人に、「せめて団扇（うちわ）で蚊を払って差し上げよう」と、上人が亡くなられたときに法華寺の尼僧がハート型うちわを供えたことが始まりだそうです。

その日は、舎利殿（鼓楼）から1500本のうちわがまかれます。（安全のため、そのうちの数百本は僧坊で手渡ししております。）うちわを授かることは、病魔退散や魔除けのご利益があるといわれています。

※しかし今年（令和3年・2021年）は、舞楽奉納が規模を縮小して行われ、「うちわまき」は関係者のみで行われます。9:00～16:00までの覚盛上人坐像（重文）の特別開帳は、中興堂にて堂外から参拝できます。

「梵網会(ぼんもうえ)」と「うちわまき」

[開催日]

2021年5月19日（水）

13:00～　梵網会(ぼんもうえ)　

15:00～　うちわまき　※関係者のみで行われます

[開催場所]

唐招提寺（とうしょうだいじ）

（住所）〒630-8032　奈良市五条町13-46

[拝観料]

大人600円　中・高校生400円　小学生200円