奈良の春の訪れを告げる行事として知られる「東大寺二月堂修二会」が2015年3月に行われます。
奈良時代から1250年以上もの間続けられている荘厳な法会で、12日の夜、本尊に供える香水を汲み上げる行事があることから「お水取り」と呼ばれたり、練行衆が二月堂に上堂する際、足元を照らす大松明で先導されることに由来して「お松明（たいまつ）」と呼ばれたりもします。
3月1日、練行衆が行列を組んで二月堂へ向かい、本行が開始されます。本行中、練行衆は毎夜高さ約6メートルの巨大松明に火をともし、二月堂へ入り深夜まで祈りをささげる。そのときに唱えられるのが、独特な節回しの「声明(しょうみょう)」です。練行衆がお堂入りしたあと、燃えさかる松明は舞台の欄干に掲げられるが、これがお水取りの中で最も有名な「お松明」です。降り落ちる火の粉が無病息災をもたらすと言われていることから、たくさんの参拝客が集まります。
12日深夜に、籠松明(かごたいまつ)がたかれ、練行衆は祈りの合間に、二月堂下にある閼伽井屋（あかいや）という建物の中の井戸に水をくみにいく。これが「お水取り」の儀式です。くみあげた水は「香水」と呼ばれ、本尊である十一面観音に供えられます。
奈良を代表する行事の一つです。ぜひ訪れてみてください。
※期間中かなりの混雑が予想される上に、二月堂は奈良公園の上の方にあります。ぜひ動きやすい格好で訪れてくださいm(_ _)m
以前紹介したように、「お水取り」に合わせて、奈良国立博物館で関連の展覧会が開催されています。ぜひ訪れてみてください。詳しい情報は、こちら↓
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東大寺二月堂修二会（とうだいじにがつどうしゅうにえ）
[開催期間]
2015年3月1日（日）～14日（土）
※「お松明」の時間
1日～11日・13日 19：00～
12日 19：30～
14日 18：30～
[開催場所]
東大寺 二月堂
（住所）〒630-8587 奈良市雑司町406-1
[料金]
観覧自由
[駐車場]
奈良公園一帯に有料駐車場多数あり
※12日は交通規制があります。
※お堂前のベストポジションは、満員になると入れなくなります。気をつけてください。少し離れた所から見ることになります。
