鉄骨の家のリフォームの大工工事が終わりました。

壁を石膏ボードで覆てしまえば構造躯体は何だったか

わからなくなりますが、部屋の隅およびある一定スパン

ごとに外壁面に柱型が残ります。

こちらが解体直後の状態です。

サッシも断熱タイプに取り換えています。

大変暑い日でしたが、意外と涼しいです。

おそらく外壁に貼ってあるALC（軽量コンクリート）の

おかげです。

実際水に浮かぶくらい軽量で空気層をたくさん含んでいる

ので断熱性に優れています。

こちらは古民家などに使われている土壁です。

こちらも、夏の暑い日でも同じくらいの涼しさを感じる

ことができます。

しかし、全く性質の異なるものです。

ALCは空気層をたくさん含んだ断熱材に近いものですが、

土壁は断熱性はほとんどなく蓄熱性があるだけです。

夜間の冷えた空気をため込んでいるために昼間に太陽の

熱を浴びてもこもらないので涼しく感じるだけです。

もちろんあまり熱量が多いと反対に熱を蓄熱してしまいます。

あと、調湿性がありますから湿度が低くなるので涼しく感じる

といわれます。

人の体感温度は気温だけでなく、輻射熱によるところが大きい

といわれます。

真夏の土壁は気温ほど温度が上がりません。

そのため涼しく感じるようです。

断熱性と蓄熱性