パタヤ 3日目の夜 ②


必死の営業電話に負けて

BOYZ へ

B はすでに外でスタンバイ

アタシの姿を認めると

走って来たわ 逢いたい!


「本当に来てくれたんだねぇ~~~」

「そう言ったでしょ」

「嬉しいよぉ~~~」

「ちょうどいいわ。アンタ、オフ代払って来て」

「わかった」


B を連れて

ディスコ部隊の待つバーに向かっていると


「ねえ、narakku、どこに行くの?」

「ディスコよ!」

「2人で?」

「いいえ、アンタとアタシとディスコ部隊でよ!」

「えっつ!? 2人だけじゃないの?」

「そうよ! 前もそうだったじゃないの!」

「そうだけど・・・」


何だか

すねたような表情をする B

アタシの行動パターンは

前回、4日間も一緒にいて

十分に理解しているはずなのに aya

なんでそんな当たり前の事を聞くのか

ちょっと

イラっとしたけれど mai

それだけ

アタシに会いたがってくれていたんだわ

と善意に解釈して

バーへ行き

アタシは初代イケメン君のバイクに

B はロボコンのバイクに分乗して



IDL CLUB へ

3人の写真を撮ろうと

カメラを向けると



B だけ離れた所に えっ


「B! 何でそんな離れてるのよ! もっと2人に寄りなさい!!」


ちょっと声を荒げてしまったわ

仕方ないなぁとう顔で

しぶしぶ移動してから

作り笑いを浮かべる B

本日、2度目のイラ 怒り



中に入って

しばらくすると



ショーが始まり



お酒を飲んだり

踊ったり

ワイワイ騒いで

ひとしきり盛り上がった後

アタシは初代イケメン君とロボコンとで

3人だけでゲームをして遊び始めたの

負けるとウイスキーを一気飲みだから

お酒が飲めない B は

わざとゲームには入れなかったの

そういう配慮や気遣いが無駄になったり

むしろ逆効果になることが往々にしてあるのも

世の常ね

3人があまりにも楽しそうにゲームしているものだから

B は一人だけ仲間外れにされていると思い

疎外感を募らせていったんでしょうね

アタシ達が盛り上がれば盛り上がるほど

B はアタシに甘えてきたの


「ねえ、narakku。何だか眠くなってきたよぉ」

「そこのソファーで寝てなさい」

「えぇ~~~ 怖いよ。あんな真っ暗な場所で寝るのなんて」

「大丈夫よ! アタシ達が見守っててあげるから!」

「見守るって・・・ゲームに夢中じゃないか!」

「そもそも誰がアンタを襲うっていうの! いいから寝てなさい」

「僕のことなんかより、ゲームの方が大事なんだね!」

「あのねぇ。いいこと。ゲームが大事なんじゃないの」

「じゃあ、何が大事なの?」

「ディスコで気の合った子と遊ぶことよ!」

「やっぱり、僕のことなんてどうでもいいんだね」

「もう、駄々っ子みたいなこと言わないでちょうだい!」


B は、怒りを押さえ込むかのように

ぎゅうと唇を噛み締めて

じっとアタシを見つめている

ふつふつと湧き起こり

次々に瞳に映し出される感情は

嫉妬、憎しみ、悲しみへと変化し

最後に諦めが浮かび上がった刹那

くるりと身体を反転させて

初代イケメン君に何事かつぶやいてから

プイっと

席を離れたの

すると

初代イケメン君が B の後を追いかけて行ったので

何事かと思っていたら

しばらくして

初代イケメン君が戻って来て


「narakku! 大変だよ!」

「どうしたの?」

「B が帰った!」

「えっつ!? 本当?」

「うん。追いかけたけど、モタサイに乗って帰った」

「えぇ~~~」


まさか

チップももらわずに帰るなんて 何ですって  びっくり  おどろき!


帰るから、金くれ くれ


っていうのは何度かあったけど

何も言わずに、金も受け取らずに帰ったのは

初めて ギョッ  驚く  まさか

プライドが許さないようね

お金よりもプライドの問題

ゲイで売れてる子はプライドが高いから

自分を一番にしてもらえない

のは絶対に許せない !

ってことね

はぁ~~~

疲れるわぁ 疲労