正義感にあふれ、看護師としての資格を取得したとしても、いざ看護の現場で勤務をするようになるとさまざまな問題が生じるようです。これは、どのような企業で勤務するに当たっても同様かもしれませんが、看護師さんならではの悩みというのも少なくはないようです。今回は、奈良県在住の2名の看護師佐野お話をご紹介させて頂くことにします。

「看護師歴10年になります。この10年、実にさまざまなことがありまして、看護師を辞めてしまおうと本気で悩んだこともありました。それは、私が担当する病棟の患者さんの死にはじめて直面したときです。着替えから食事の世話まで、私が担当させて頂いた患者さんの手術が成功し、ホッとしたのも束の間、その患者さんは手術の2ヶ月後に息を引き取られました。本当に辛くて友達に相談したところ、あなた看護師に向いてないんじゃないの?と、いわれ…。本当に悩みましたが、今でもなんとかがんばっています。でも、看護師って辛いことだらけで、ぼちぼち優しい男性とであって家庭に入りたいという願望も出てきました」

「奈良県は観光地ですので、旅行中の方が急病や事故で病院に運ばれることも珍しくはありません。私が勤務する病院は救急指定病院ですので、なおさらです。先日も急患が運ばれてきまして、てんやわんや。友人の看護師は地元の際サナクリニックに勤務していて、急患の経験はありません。しかも、私とお給料はほとんど変わりません。このままでいいのか…。凄く悩んでいる今日この頃ですが、やりがいが大きく膨らみ始めていることも確かです。とても迷っていますが、しばらく現在勤務している病院で頑張ってみようと考えています」
奈良県は、観光名所として大変に有名な都市です。そんな奈良在住の看護師は、正看護師・准看護師含めて約12000人の人が医療現場で働いています。
看護師になる人の理由は様々です。大きな理由は、やはり、「病気や怪我をした人が病気や怪我を克服し、良くなって退院するための手伝いがしたい」と思って看護師になる人が多いですが、中には、手に職をつけたい、給料面がいいから、という理由で看護師になる人もいます。
最初のうちは、そういう想いを持って看護師という仕事をしていきますが、何分、常に看護師不足の世の中であること、看護師という仕事が激務であることで、時間や業務に追われ、看護の面から患者さんをしっかりと看護することができなくなってきます。
そんな状況が長く続いた時、そして、自分の今の状況が変わってしまった時、ふと、この先の人生を色々と考えてしまうのです。
激務に追われ、患者さんをちゃんと看護できているだろうか?これから先、看護師として、どうスキルアップをしていけばいいか、激務に追われる今の状況のままでもいいのか。こういった考えが、頭をよぎるのです。
しかし、激務に追われ、今後の人生を色々と考える時間すらない時もあるのです。
看護師という仕事は、患者さんの命を預かる仕事です。そのため、常に緊張とプレッシャーにさらされています。
看護師は、どんな時も生命と向き合い、喜びを感じるような魅力があることと背中合わせの状態を経験しなければなりません。そのため、時には患者さんが最後を迎える時には、いくら悲しくても家族の前では悲しいという姿を見せてはならないという辛さもあるのです。
そんな中で、看護師として、やりがいを感じることが重要になってきます。
しかし、看護師は女性がまだまだ多く、結婚・出産・育児などのライフスタイルの変化が大きく影響します。そのため、今後の人生を色々と考えてしまうことが多いのです。
また、これは、男性の看護師にも言えることです。
看護師は女性が多いため、時に肩身の狭い思いを強いられることがあります。そのために、今後の看護師としてのあり方を考える人もいるようです。
どちらにしても、看護師として仕事をしていると、必ずいつかはこれからの人生のことを色々と考える時が必ず来るものです。
その時の自分の気持ちやライフスタイルによっても違うと思いますが、できれば自分に悔いのないような人生の方向性を考えることができたらいいと思います。

考える参考としてこういうものもあります 全国大学病院・公立病院の看護師勤務、個人病院よりもきつい?
病院に看護師として勤務していると、本当にさまざまなできごとに遭遇するようです。
奈良県在住の看護師さんは、あるとんでもない患者さんに悩まされているようです。
これは、個室に入院している患者からのセクハラ…。
この看護師さんは次のように訴えます。
「セクハラやパワハラが社会問題化している現在、一般企業に於いてはこのようなハラスメントに対するマニュアルを用意しているところもあるようです。どこからどこまでがセクハラやパワハラになるのか? これは非常に難しい問題で、その境目がはっきりしていないことも多いようです。ですが、そのような一般企業にお勤めの方であれば、会社や日本の法律に守ってもらえることもあるでしょう。でも、私たち看護師の場合では、患者から受けるセクハラに対しては手の打ちようがありません。特に私の場合では、個室患者が相手ですからね。ナースステーションでもこれが問題となっていて、医師に相談したのですが、この患者は医師の前では本当に普通のいい患者さんなんですよ。医師は私たちのためになんとかしてくれようとしていますが、証拠をつかまない限り、どうしようもありません。いっそのこと、強制退院させることができればいいのですが」

一般企業でもそうですが、セクハラやパワハラを立証するためには、確固たる証拠をつかむ必要があります。
つまり、この看護師さんのように個室という密室で起こったできごとに対しては立証が難しく、最悪の場合では泣き寝入りとなってしまう可能性があります。
ただでさえ、看護師不足が叫ばれている現在、このようななんとも腹立たしい理由で離職する看護師さんが増えてしまわないといいのですが。
こうなったら、看護師さんが集団でこの患者の個室に押し寄せるとか。
ですが、ギリギリの人員で業務を回している病院では、そのようなことをしている場合ではないのかもしれませんね。
女性の職業の中には、非常にハードな労働を余儀なくされているものがいくつもあります。中でも、看護師さんの仕事はその代表選手ともいえるくらい、ハードなことで知られています。
奈良県といえば、歴史的な建造物が多く、また、盆地であるため夏は暑い空気が滞りやすく、冬になると厳しい寒さに見舞われる地域として知られていますが、その土地で長年暮らし、看護師さんとして働き始めた一人の女性が存在しています。
彼女は現在、20代前半。早々に看護師の資格を取得し、周囲からは前途洋洋であると思われている彼女ですが、実は人知れず悩んでいることがあるのだそうです。
彼女はいったい、なにを悩んでいるというのでしょうか?

「念願の看護師となり、地元のクリニックで勤務しています。私の同級生の中には何人も看護師になった人がいるのですが、その人たちはすべて、都心部の大規模な病院に勤務しています。本当のことをいうと、私も彼女たちのように大規模な病院での勤務を希望していました。というのは、そのような大規模な病院では、もともとのお給料も高いし、さまざまな手当てもきちんと支給されるからです。私が勤務しているクリニックは、地域密着型の小規模な医療機関で、お給料もそんなによくありません。
そんなこんなでいろいろ考えていると、これから先、将来のことが不安になってしまうことが多々あります。
ひとつの医療機関で長期間修業をするというのもひとつの考え方ではありますが、早々に転職するのも悪くないかな…と思うこともあります」

考え方は人それぞれですが、同級生の境遇とご自身の境遇を重ね合わせて考えると、いろいろと複雑な思いが湧いて出てくるのでしょう。
ですが、20代前半ならどうにでもなります。
この看護師さんには、慌てずにゆっくりとこれから先の人生を考えて頂きたいものですね。
奈良県在住の看護師Aさんは、看護師歴20年の大ベテランです。
Aさんはこれまでに、結婚・出産という大きなイベントをくぐり抜け、家庭と看護師さんの仕事を両立させてきた方です。
ところが、その大ベテランの看護師であるAさんに、ある大きな心の葛藤が芽生え始めたというのです。
それは、勤務先の病院内でのできごと。
お年寄りの終末期患者さんを受け持つことになったAさんは、図らずもこの患者さんとご自身の両親の姿をオーバーラップさせてしまい、毎日毎晩切ない心の葛藤に悩まされることになったのだそうです。

気がつけば、私の両親もこの患者さんと同じような年齢。
私は仕事をしていてもいいのだろうか?
実家の両親は元気に過ごしてくれているのだろうか?

Aさんは、仕事と家庭の両立の忙しさで、ほとんど実家に顔を出すことなく数年間を過ごしてきたといいます。
子供も手がかからなくなったし、やっと本腰を入れて仕事に従事することができる。その矢先に出会った終末期を迎えた患者さん。Aさんは次のように語ります。

「看護師は、患者さん一人ひとりに対して特別な思い入れを持ってしまってはいけないんです。ですが、今回のように自分の両親といくつも歳が違わない終末期の患者さんに出会ってしまうと、心が揺らぎますね。そして、自分の両親の姿を重ね合わせて考えてしまいます。私は看護師の仕事が大好きですし、仕事を辞めたいと考えたことは一度もありません。でも、もうそろそろ自分の両親の生活も気にしなければならないな…と、最近考えるようになりました。両親だっていつまでも元気ではありませんしね。介護の問題が出てきたら…と思うと、なんだか辛いです」

看護師さんだって人間ですから、感情はありますよね。
仕事と家庭、仕事と親、Aさんにとっては、またひとつ大きな課題ができたということなのでしょう。

人生の節目が、ご自身のキャリアアップの妨げになると感じたことのある看護師さんは多いのではないかと思います。
ただでさえ、看護師さんの仕事は重労働ですし、そこへなにかしらの節目が訪れた場合には、それに対する対応も行わなくてはなりませんし、どうかすると、仕事を放棄してしまいたくなることもあるでしょう。
人生の大きな節目、それはやはり、結婚と出産なのではないでしょうか?
今回は、奈良県在住、40代の看護師さんのお話をご紹介することにします。
この看護師さんは、30代で結婚、出産を経験し、夫のご両親との同居生活であったため、保育問題に悩まされたことはなかったようです。
ところが、30代の後半で、彼女に転機が訪れました。それは、同僚女性看護師さんの留学です。
その同僚の女性看護師さんは、さらなるキャリアアップを目指し、海外へ留学するという・・・。
独身だった彼女には、それが簡単に叶う夢だったのでしょう。
そこで、結婚・出産を経験している看護師さんは、心を揺さぶられたのだそうです。
ほぼ同期に同じ病院で働き始めた同僚が、キャリアアップを目指して留学する。

「私も留学したい。でも、家庭が・・・」

ちょっと切ないお話ですが、結婚・出産を経験した看護師さんは、その当時を次のように振り返ります。

「看護師になったからには、キャリアアップを目指して当然ですし、私もその波に乗りたかったことは事実です。同僚から留学の話を聞かされたときには、嫉妬とも何とも言えない切ない思いが心の中をよぎりました。でも、彼女には夫も子供もいなく、私は夫や子供に囲まれた幸せな生活を送っている。どちらがどうということではありませんが、私は自分自身で選択した道を信じて、看護師として頑張っていきたいと思いました」
歴史的な建造物が多く立ち並ぶ、奈良。
その奈良で看護師をしているある女性は、最近さまざまな思いが頭をよぎるようになったといいます。
奈良といえば、大仏さまや鹿でお馴染みの奈良公園があり、東京近郊の公立中学校の朱学旅行や、一般の方々の観光、そして、外国人の方々の観光スポットとしても有名な場所として知られていますね。
このような観光地に於いて、この看護師さんが感じはじめたことというのは、そろそろ家庭に入るべきかどうか・・・ということについてなのだとか。
30代、結婚を前提としてお付き合いしている彼氏アリ。
親はそろそろ結婚しろとうるさい。
でも、自分としてはもう少し仕事を極めたい。
そして、楽しそうに奈良を観光しているカップルや親子連れを見かけると、どうしても自分の姿にかぶせて考えてしまうのだそうです。
そして、彼女はまた、職場の人間関係にも悩んでいるそうなのですが、今のままの状態で結婚して家庭に収まってしまったら、自分に負けるような気がするというジレンマにも苦しめられているのだとか・・・。

確かに、難しい選択ですね。
結婚が人生最大の幸せであるという考え方の女性は年々減少の傾向にあるようですが、観光客の楽しそうな姿を見かけ、可愛らしいお子さんを見かけたりすると、心のどこかで「結婚したほうがいいのかな」という感情が首を持ち上げてくるのでしょう。

結論。
納得しないまま職場を後にすると、そこで味わうのは挫折感と虚しさです。
女性の場合には、結婚ばかりではなく、出産という大イベントも頭の中にあることでしょう。
ですが、結婚前になんらかの後悔を残すと、やがては家庭生活に支障をきたしてしまうことも考えられます。
つまり、焦って結論を出す必要はないということです。
頑張れ、奈良の看護師さん!