教育現場をたいへんにぎわしている「アクティブ・ラーニング」

 いったいどんな学習の方法や形態なのでしょうか?

文部科学省による説明がこれ


 わたしはアクティブ・ラーニングを次のように定義しています(自分の経験からの定義なので、学術的な根拠がどこかにあるわけではありません。それはまた研究発表などをする際に勉強します)


・課題解決を個人および複数人で共同しておこなう
・複数人でおこなう理由は、①個人で解決できない課題であるから ②自分の意見などにフィードバックをもらいブラッシュアップや評価を得るため ③個人では気づかない見方や知見を得るため
・授業のファシリテーター(たとえば教員)の設定した課題をクリアすることが評価の際の標準
・ラーニングの過程で、設定された課題にかかわる深い理解(ディープラーニング)が発動するように学習活動がデザインされている
・設定された課題の意図や目的をとらえることが要求されている
・ラーニングの過程で設定された課題以外の課題の発見や課題に関連する発展的な学びが発生することが期待されている


 「児童生徒が主体的に活動する学習活動」というよくある、しかし何も具体化されていない説明がアクティブラーニングではないと考えます。

 「何が主体的と言えるのか?」「その活動で期待される学習効果は一斉講義型では到達不可能なのか?(ご存じのとおり一斉講義型のほうが時間のコストがかかりません)」「なぜアクティブでなければならないのか?」「共同的な学習をどうデザインするのか?」「共同的な学習でなければできないこととは何か?」などを明らかにして実施する必要があるでしょう。




 以前より、いくつかの理由があって、新聞を利用した学習(NIE)に取り組んでいます。その中に上記を意識した単元があります。

単元 「記者にインタビュー ~新聞のコラムと記事を比較して~」


 学習活動としては、同じ社会的な事象(私が実施した学習で取り上げたものでいうと、高校入試の特別選抜について)について取り上げた、新聞の記事とコラムを比較して、

 ①何が違うのか明らかにし
 ②なぜ違うのか理由を考え



 ③記事とコラムの「よいところと悪いところ」を②の理由とリンクさせて指摘し
 ④実際にコラムを書いた新聞記者に②と③をインタビューする準備をし

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 ⑤インタビューの準備の際には、記者から返ってくると想定される回答を考え
 ⑥なぜそう回答すると思われるのか考えておき
 ⑦実際にインタビューを行い
 ⑧自分たちの考えた理由や想定した回答と回答理由と、どう同じでどう違ったのかを明らかにして
 ⑨自分たちの見方や考え方とらえ方を相対化することで
 ⑩自分たちの見方や考え方とらえ方を深めたり広げたりできることが期待でき
 ⑪また、新聞というメディアの特性に学習を通じて気づき理解を深めて、よりよく活用できる道筋を開き



 ⑫最終的には、この学習活動で授業を設定した二田のねらいとは何か自分で考えてグループで考えを共有することで
 ⑬ファシリテーターの知的なスキームを捉えていく態度とスキルを磨く
こんな感じです。

上記の①~⑥は、個人では完全にはできない課題なので共同でおこなう必要があります。まぁそういってしまうと①~⑬まで全部なのですが(笑)

 記者に実際にインタビューすることで、自分たちのスキームを相対化したり再構築したりできます。これは教員と生徒だけではできないことですね。また、新聞や記者を学習対象とすることは、社会と接続することでもあります。

 想定問答を考えているときや、実際にどうだったか振り返っているとき(ですので、インタビューの際も)、生徒たちはとっても面白そうに学習に取り組んでいます。
 将来的に、なにかの会議やプレゼンなどで役立つと展望している活動ですし、論文を書くときなどに必要となる「仮説を立てる力」にもちょっとだけ通じると考えています。
 こんなのが、ディープラーニングとメタ認知を発生させる、アクティブラーニングかなぁと考えています。