一色高の戦評コラム/西日本社会人大会 vsHOYO AC ELAN 大分
【試合結果】
第31回西日本社会人サッカー大会
第2戦
▲奈良クラブ 1-1(PK11-12) HOYO AC ELAN 大分△
12:00キックオフ
@スポーツパークさかわ
<メンバー>
GK1日野
DF15黒田、34三本菅、6橋垣戸、5吉田(82分=2岸本)
MF13辻村剛(81分=10李)、30桜井、4塚本
FW23蜂須賀(70分=9嶋)、19檜山、7牧(57分=8大塚)
【得点】
23分 檜山
このカテゴリの大会において連戦は茶飯事です。昨年地域決勝を経験した奈良クラブの選手たちにとっても、始動間もないこの時期の連戦が厳しいことは間違いありません。またポゼッションサッカー、パスサッカーを掲げる羽中田奈良においてはさらに豊富な運動量が求められ、昨年以上にスタミナが必要なチームとなりました。
そんな中迎えた西日本社会人サッカー大会2日目、JFL昇格を果たしたHOYO ELAN 大分との対戦。連戦の疲れがあったかそれとも油断があったか、開始早々にハイプレスを仕掛けてきたHOYOに深い位置でボールを奪われ、ショートカウンターから失点を喫してしまいます。TMも含めて今季3試合目で初の失点。しかし、奈良クラブは昨年から逆境でも諦めるようなチームではありませんし、そのスピリットは監督が代わった今季も継承されていました。すぐさま落ち着きを取り戻して、いつものポゼッションサッカーを展開し始めると、次第に流れは奈良クラブへ。ボールを持っているときはシンプルにパスを繋いで相手を揺さぶり、相手ボールになると高い位置からでも積極的にボールを奪いに行きプレッシャーをかける。格上と目されるHOYO相手にも自分たちのサッカーを展開し、互角以上の戦いを繰り広げていました。そんな中で23分、相手ペナルティエリア目前でボールを奪うと、牧悠二、檜山勇人と繋いでゴール。押し気味に試合を進めた奈良クラブが前半の間に同点に追いつきます。その後も奈良クラブのペースで試合は進み、前半は1-1で折り返します。
後半に入ると、HOYOも昨年の地域決勝を勝ち抜いた意地を見せます。またも開始の笛の直後に、GKと1対1の決定機を作りますが、このシュートはポストを直撃。奈良クラブとしては失点を除くと最大のピンチでした。このピンチを運もあって切り抜けた奈良クラブは、前半と同様にポゼッションを高めて相手のスキを伺い、相手ボールの際には積極的にプレッシャーをかけるサッカーを展開します。9分にはエリア前で檜山がボールを奪い、辻村剛史に繋いで最後は蜂須賀躍。しかしゴールはならず。終盤は互いに疲労の色が濃くなり、一進一退の攻防が繰り広げられるものの互いにゴールは割らせずタイムアップ。1-1。勝敗はPKに委ねられました。
PK戦は互いに1人ずつ外した後は、決め続ける我慢比べに。勝負が決まったのは13人目でした。奈良クラブが外したのに対し、HOYOは決めて決着。奈良クラブは惜しくも2位となりました。
結果的にPKで敗れはしましたが、始動して2週間足らずのチームが3月に開幕を迎えるJFLのチームを最後まで苦しめたのは選手たちにとっても自信となったと思います。監督の「勝たなきゃいけない試合だった」という言葉にも手応えが感じられました。一方で、90分戦いきるためにどうプレーするのか、自ら運ぶのかパスを選択するのかといったバランス感覚が開幕までに求められるようにも感じました。試合終盤監督、矢部GMから共に「遊ぶ」「楽しむ」と言ったワードが聞こえてきたこの試合。90分通じてサッカーを楽しむためにはこれからどう仕上げていくか。奈良クラブが自信を得たと同時に、1つの目標が設定された大会でした。
(一色 高)
第31回西日本社会人サッカー大会
第2戦
▲奈良クラブ 1-1(PK11-12) HOYO AC ELAN 大分△
12:00キックオフ
@スポーツパークさかわ
<メンバー>
GK1日野
DF15黒田、34三本菅、6橋垣戸、5吉田(82分=2岸本)
MF13辻村剛(81分=10李)、30桜井、4塚本
FW23蜂須賀(70分=9嶋)、19檜山、7牧(57分=8大塚)
【得点】
23分 檜山
このカテゴリの大会において連戦は茶飯事です。昨年地域決勝を経験した奈良クラブの選手たちにとっても、始動間もないこの時期の連戦が厳しいことは間違いありません。またポゼッションサッカー、パスサッカーを掲げる羽中田奈良においてはさらに豊富な運動量が求められ、昨年以上にスタミナが必要なチームとなりました。
そんな中迎えた西日本社会人サッカー大会2日目、JFL昇格を果たしたHOYO ELAN 大分との対戦。連戦の疲れがあったかそれとも油断があったか、開始早々にハイプレスを仕掛けてきたHOYOに深い位置でボールを奪われ、ショートカウンターから失点を喫してしまいます。TMも含めて今季3試合目で初の失点。しかし、奈良クラブは昨年から逆境でも諦めるようなチームではありませんし、そのスピリットは監督が代わった今季も継承されていました。すぐさま落ち着きを取り戻して、いつものポゼッションサッカーを展開し始めると、次第に流れは奈良クラブへ。ボールを持っているときはシンプルにパスを繋いで相手を揺さぶり、相手ボールになると高い位置からでも積極的にボールを奪いに行きプレッシャーをかける。格上と目されるHOYO相手にも自分たちのサッカーを展開し、互角以上の戦いを繰り広げていました。そんな中で23分、相手ペナルティエリア目前でボールを奪うと、牧悠二、檜山勇人と繋いでゴール。押し気味に試合を進めた奈良クラブが前半の間に同点に追いつきます。その後も奈良クラブのペースで試合は進み、前半は1-1で折り返します。
後半に入ると、HOYOも昨年の地域決勝を勝ち抜いた意地を見せます。またも開始の笛の直後に、GKと1対1の決定機を作りますが、このシュートはポストを直撃。奈良クラブとしては失点を除くと最大のピンチでした。このピンチを運もあって切り抜けた奈良クラブは、前半と同様にポゼッションを高めて相手のスキを伺い、相手ボールの際には積極的にプレッシャーをかけるサッカーを展開します。9分にはエリア前で檜山がボールを奪い、辻村剛史に繋いで最後は蜂須賀躍。しかしゴールはならず。終盤は互いに疲労の色が濃くなり、一進一退の攻防が繰り広げられるものの互いにゴールは割らせずタイムアップ。1-1。勝敗はPKに委ねられました。
PK戦は互いに1人ずつ外した後は、決め続ける我慢比べに。勝負が決まったのは13人目でした。奈良クラブが外したのに対し、HOYOは決めて決着。奈良クラブは惜しくも2位となりました。
結果的にPKで敗れはしましたが、始動して2週間足らずのチームが3月に開幕を迎えるJFLのチームを最後まで苦しめたのは選手たちにとっても自信となったと思います。監督の「勝たなきゃいけない試合だった」という言葉にも手応えが感じられました。一方で、90分戦いきるためにどうプレーするのか、自ら運ぶのかパスを選択するのかといったバランス感覚が開幕までに求められるようにも感じました。試合終盤監督、矢部GMから共に「遊ぶ」「楽しむ」と言ったワードが聞こえてきたこの試合。90分通じてサッカーを楽しむためにはこれからどう仕上げていくか。奈良クラブが自信を得たと同時に、1つの目標が設定された大会でした。
(一色 高)
一色高の戦評コラム/西日本社会人大会 vs三洋電機徳島
【試合結果】
第31回西日本社会人サッカー大会
第1戦
○奈良クラブ 2-0 三洋電機徳島●
14:00キックオフ
@スポーツパークさかわ
<メンバー>
GK1日野(84分=16星野)
DF15黒田、34三本菅、6橋垣戸、5吉田(70分=2岸本)
MF17吉波、30桜井、4塚本
FW23蜂須賀(HT=8大塚)(76分=9嶋)、19檜山、13辻村剛(76分=24小林)
【得点】
61分 大塚
64分 吉波
2012年の奈良クラブ初公式戦は、時折雪がちらつく高知県はスポーツパークさかわで行われました。相手は昨年度四国社会人リーグ3位の三洋電機徳島。先日の就任記者会見で羽中田監督はポゼッションサッカー、パスサッカーを掲げ、応援してくれる人たちが楽しめるサッカーをしたいと語っていました。高知まで応援に駆けつけたサポーターは決して多くは無いですが、初陣は僕も含めサポーターが満足するに足る内容だったように思います。
試合は序盤から奈良クラブがボールを支配しました。この高いポゼッションのキーマンだったのが、吉波毅顕。中盤の底から試合をコントロールしてキラーパスを送り続け、彼がまだ大卒選手だということを忘れさせるほどの質の高いプレーを見せてくれました。守備時の判断にまだ少し課題が見えますが、今季の奈良クラブを背負って立つ選手であることは間違いないでしょう。またその1列前ではこれまた新加入の桜井直哉、塚本翔平が攻守に良いプレーを見せていました。圧倒的に攻めた奈良クラブでしたが、前半を無得点で終えます。監督の掲げるパスサッカーは見えたものの、それに少しこだわり過ぎてシュートが撃てていないようにも思えました。
後半に入って奈良クラブは蜂須賀躍に代えて大塚靖治を投入します。この投入が当たり61分に、右サイド檜山勇人からのパスを大塚が押し込んで先制。記念すべき2012年公式戦初ゴールは大塚のものとなりました。この先制点で波に乗った奈良クラブは、僅か3分後にスローインでのリスタートから最後は吉波がミドルシュートを突き刺して追加点をあげます。このゴールを詳しく見ていくと、タッチラインを割った瞬間、吉田智尚が「檜山!」と叫びながらスローイン。檜山はその声を聞いてスローイン直前からエリア内のスペースに走りこんでいました。更に檜山からバイタルエリアの桜井に戻し、桜井は横の塚本へ。この時誰かが「塚本、スルー!」と叫んでいます。それに塚本は応じ、スペースに転がったボールを走りこんだ吉波が撃ちぬくという流れでした。選手の自己判断力と選手間のコミュニケーションから生まれたゴールです。「自己判断」と「コミュニケーション」。これが2012年の奈良クラブを語る上でのキーワードとなるでしょう。
試合はこのまま2-0で終了。幾つか課題も見えましたが、羽中田監督が目指すサッカーに対して、奈良クラブの選手たちはかなり適応しているようです。試合後に、「思った以上に選手たちが理解している」と羽中田監督。確かに選手たちはハーフタイムに自分たちでミーティングをして修正を試みていました。それを裏付けるように、前半に見えた「パスサッカーにこだわり過ぎている」という課題が、後半にはほぼ修正されていたように思います。ここにも「自己判断」と「コミュニケーション」が表れていますね。
第2戦はJFL昇格を決めたHOYO AC ELAN 大分との対戦です。JFLのチームと戦える貴重な機会。「挑戦者の気持ちで、いいコンディションで臨みたい」と羽中田監督は語っていました。今季のJFL昇格へ向けて、非常に興味深い一戦となりそうです。
(一色 高)
第31回西日本社会人サッカー大会
第1戦
○奈良クラブ 2-0 三洋電機徳島●
14:00キックオフ
@スポーツパークさかわ
<メンバー>
GK1日野(84分=16星野)
DF15黒田、34三本菅、6橋垣戸、5吉田(70分=2岸本)
MF17吉波、30桜井、4塚本
FW23蜂須賀(HT=8大塚)(76分=9嶋)、19檜山、13辻村剛(76分=24小林)
【得点】
61分 大塚
64分 吉波
2012年の奈良クラブ初公式戦は、時折雪がちらつく高知県はスポーツパークさかわで行われました。相手は昨年度四国社会人リーグ3位の三洋電機徳島。先日の就任記者会見で羽中田監督はポゼッションサッカー、パスサッカーを掲げ、応援してくれる人たちが楽しめるサッカーをしたいと語っていました。高知まで応援に駆けつけたサポーターは決して多くは無いですが、初陣は僕も含めサポーターが満足するに足る内容だったように思います。
試合は序盤から奈良クラブがボールを支配しました。この高いポゼッションのキーマンだったのが、吉波毅顕。中盤の底から試合をコントロールしてキラーパスを送り続け、彼がまだ大卒選手だということを忘れさせるほどの質の高いプレーを見せてくれました。守備時の判断にまだ少し課題が見えますが、今季の奈良クラブを背負って立つ選手であることは間違いないでしょう。またその1列前ではこれまた新加入の桜井直哉、塚本翔平が攻守に良いプレーを見せていました。圧倒的に攻めた奈良クラブでしたが、前半を無得点で終えます。監督の掲げるパスサッカーは見えたものの、それに少しこだわり過ぎてシュートが撃てていないようにも思えました。
後半に入って奈良クラブは蜂須賀躍に代えて大塚靖治を投入します。この投入が当たり61分に、右サイド檜山勇人からのパスを大塚が押し込んで先制。記念すべき2012年公式戦初ゴールは大塚のものとなりました。この先制点で波に乗った奈良クラブは、僅か3分後にスローインでのリスタートから最後は吉波がミドルシュートを突き刺して追加点をあげます。このゴールを詳しく見ていくと、タッチラインを割った瞬間、吉田智尚が「檜山!」と叫びながらスローイン。檜山はその声を聞いてスローイン直前からエリア内のスペースに走りこんでいました。更に檜山からバイタルエリアの桜井に戻し、桜井は横の塚本へ。この時誰かが「塚本、スルー!」と叫んでいます。それに塚本は応じ、スペースに転がったボールを走りこんだ吉波が撃ちぬくという流れでした。選手の自己判断力と選手間のコミュニケーションから生まれたゴールです。「自己判断」と「コミュニケーション」。これが2012年の奈良クラブを語る上でのキーワードとなるでしょう。
試合はこのまま2-0で終了。幾つか課題も見えましたが、羽中田監督が目指すサッカーに対して、奈良クラブの選手たちはかなり適応しているようです。試合後に、「思った以上に選手たちが理解している」と羽中田監督。確かに選手たちはハーフタイムに自分たちでミーティングをして修正を試みていました。それを裏付けるように、前半に見えた「パスサッカーにこだわり過ぎている」という課題が、後半にはほぼ修正されていたように思います。ここにも「自己判断」と「コミュニケーション」が表れていますね。
第2戦はJFL昇格を決めたHOYO AC ELAN 大分との対戦です。JFLのチームと戦える貴重な機会。「挑戦者の気持ちで、いいコンディションで臨みたい」と羽中田監督は語っていました。今季のJFL昇格へ向けて、非常に興味深い一戦となりそうです。
(一色 高)
【西日本社会人大会】vsHOYO AC ELAN 大分 ▲1-1(PK11-12)
第31回西日本社会人サッカー大会
第2戦
▲奈良クラブ 1-1(PK11-12) HOYO AC ELAN 大分△
12:00キックオフ
@スポーツパークさかわ
<メンバー>
GK1日野
DF15黒田、34三本菅、6橋垣戸、5吉田(82分=2岸本)
MF13辻村剛(81分=10李)、30桜井、4塚本
FW23蜂須賀(70分=9嶋)、19檜山、7牧(57分=8大塚)
【得点】
23分 檜山
第2戦
▲奈良クラブ 1-1(PK11-12) HOYO AC ELAN 大分△
12:00キックオフ
@スポーツパークさかわ
<メンバー>
GK1日野
DF15黒田、34三本菅、6橋垣戸、5吉田(82分=2岸本)
MF13辻村剛(81分=10李)、30桜井、4塚本
FW23蜂須賀(70分=9嶋)、19檜山、7牧(57分=8大塚)
【得点】
23分 檜山






