僕は自立支援に入所しながら

 

通信高校へ入学した

 

高卒の資格はもう良いかと思っていたが

 

社会復帰を目指す上では

 

高卒の資格はあった方がいいと

 

担当のケースワーカーに言われたため

 

高卒の資格も目指すことにした

 

自宅学習という形だったため

 

学校へは通わずに済んだ

 

卒業へ必要な単位はごくわずかだったため

 

楽勝だと思っていたが

 

いざやってみると

 

かなり苦戦した

 

 

それからというものの

 

僕は毎日リハビリに励み

 

体育の時間には身体を動かし

 

空き時間には勉強という

 

なかなかハードなスケジュールを送っていた

 

 

そんな中

 

僕は癒しを求めていた…

 

だが、ここにいても出会いはない

 

ということで

 

出会い系アプリを始めた

 

あらかじめプロフィールには

 

”車椅子です”

 

と記載をした

 

結果

 

なかなかマッチングはできなかった

 

やはり車椅子は無理かと諦めかけた時

 

ひとりマッチングすることに成功した

 

奇跡的にマッチングした女の子だったため

 

このチャンスを無駄にしないよう

 

慎重にメッセージを交わした

 

相手の方もいい感じの子だし

 

車椅子というのも理解してくれたため

 

会う約束をした

 

 

車椅子になってからの初めてのデート…

 

実際、車椅子の僕を見てどう思うのだろう…

 

車椅子でもちゃんとエスコートはできるだろうか…

 

僕はいろんな不安を抱えながら

 

女の子に会いに行った…

 

 

 

 

物語の始まり