自立支援に入寮して数週間が経った

 

 

リハビリ以外の時間に

 

体育の時間があった

 

体育の時間は

 

車いすラグビーの体験だったり

 

車椅子バスケの体験をする

 

訓練の中では一番楽しい時間だった

 

そこで

 

いろんな人とコミュニケーションを取るうちに

 

何人か新しい仲間ができた

 

そのうちのひとり

 

大井くんという子と一緒にいる時間は長かった

 

大井くんは

 

僕より年齢は1個下だった

 

 

食事の時間になると

 

「潤くん、ご飯行きましょー」

 

と毎日のように来た

 

 

食事を食べ終わった後になれば

 

「潤くん、タバコ吸いましょー」

 

と、毎回一緒にタバコを吸っていた

 

 

何もない時間になると

 

部屋へ来て

 

「潤くん、コーヒータイムしましょ!」

 

と、常にぺたぺたくっついてくるやつだった

 

 

ちなみに

 

コーヒータイムというのは

 

夕方3時に

 

コーヒーを飲みながらタバコを吸うことである

 

 

そんな大井くんは

 

初めのうちは弟みたいでかわいいやつだとは思ったが

 

1人の時間が欲しいタイプの僕は

 

正直、少し鬱陶しいと思ったこともある

 

 

自立支援に来てから

 

いろんな頸髄損傷の人と話してて気づいたことがある

 

頸髄損傷の人と話すと

 

必ず

 

”なんで頸髄損傷になったのか”

 

とお互いに聞き合うのだが

 

僕を含め

 

”ほとんどの人が馬鹿ばっかり”

 

だった…

 

 

浅川くんの場合は

 

”頭でスイカを割ろうとしたらコンクリートに頭突きをし、首を折った”

 

大井くんの場合は

 

”カッコつけて川に飛び込んで、首を折った”

 

他にも

 

”バイクで事故って骨折したり”

 

そんなのばっかだった

 

もちろん

 

不運の出来事でなってしまった方もいるが

 

自業自得の奴らが大半だった

 

 

いつ何が起こるかわからない世の中だが
 
ひとつだけ確かなことがある
 
頸髄損傷になる理由の中に
 
”川の飛び込みは”
 
非常に多い
 
だから
 
夏の川遊びは大いに注意していただきたい
 
娘、息子さんがいる親御さんに
 
僕から伝えておきたい
 
”川で遊んでくる”
 
と言われたら
 
耳がとれるほど
 
”気をつけて”
 
と注意をしてあげてほしい…
 

 

浅川くんの詳しい話はこちらから