みくと会う当日

 

みくの方から僕のところへ来てくれるということになった

 

みくはどんな姿をしてるのか

 

想像するだけでも怖かった

 

きっとものすごく怒られるだろうな

 

たくさん責められるんだろうな

 

いろいろなことを想像しながら

 

僕は覚悟を決めた

 

とにかく謝っても謝っても謝りきれないくらい謝ろう

 

そう決めて僕はみくが来るのを待った

 

 

コンコン…

 

僕は心臓の鼓動が聞こえるくらいドキドキしていた

 

病室のドアがゆっくり開いて

 

みくの姿があらわになった

 

僕の目に飛び込んできたみくの姿は

 

足にギブスをして松葉杖をつき

 

僕と同じように

 

首にコルセットを巻いていた

 

手術の影響で髪の毛を切ったのだろう

 

頭にはニット帽をかぶっていた

 

 

僕はそんなみくの姿を見て

 

まず、

 

僕と同じように寝たきりじゃなくてホッとした…

 

それと同時に

 

ボロボロな身体の姿を見て

 

罪悪感を越えた言葉には表せない感情が

 

僕の心を切り裂いていた

 

 

みくはゆっくり椅子に座ると

 

僕にこう言った…

 

みく「大丈夫…?」

 

みくのその第一声を聞いて

 

僕の心はすでにボロボロだった

 

僕の思ってた想像と違って

 

みくは優しかった

 

その優しさに

 

ものすごく泣きたい気持ちでいっぱいだった

 

でも泣くのは我慢した

 

 

僕「そっちこそ、大丈夫なの…?」

 

みく「うん!もうリハビリもしてるし」

 

僕「よかった…」

 

僕「後遺症とかは…ない?」

 

みく「ないない!リハビリすれば元の生活に戻れる!」

 

僕「そっか…」

 

僕「ごめんね…」

 

みく「謝らないでよ!」

 

みく「潤もリハビリ始まったらがんばろうよ!」

 

僕「そうだね!」

 

みくは最初から最後まで

 

優しかった

 

 

正直…

 

みくが僕と同じようになっていたら

 

きっと今ここに僕は生きていなかっただろう

 

だけど

 

自分のことよりも

 

僕を心配してくれた

 

みくの優しさに僕は救われた

 

 

 

みくとは今でも時々連絡は取り合っている…

 

 

 

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