遣唐大使に逆らった咎で都を追放されていた阿倍船人は、兄・宿奈麻呂から重大な任務を告げられる。3年のうちに長安にも負けない新たな都を造営せよーーー。
新都造営は朝廷の権力者・藤原不比等による権力掌握計画の一環だった。計画が失敗すればー族の命運は絶たれる。困難を極める工事に、政敵からの妨害工作。数多の試練を乗り越え、船人は計画を完遂できるのか?
平城京造営に挑んだ青年の姿を描く、規格外の傑作歴史長編。
(裏表紙より)
安部龍太郎さんの作品です。
2018年に雑誌連載を経て単行本に。そして2021年に文庫化。文庫化を楽しみにしていたのに、知ったのはつい最近。いかんいかん。
期待通りの面白さでした。
なぜ平城京遷都が行われたのか。しかも短期間で。造営の現場、政治、それぞれの人間模様。歴史の流れから逸脱することなく様々な事実を創作でつなで、なんと面白く、壮大なそして筋の通った物語になるのだろう!と物語に引き込まれ、早々と読み終わりました。
ネタバレしないように感想を書くのいうのはなんとも難しいですね。
角川文庫の公式HPで、文庫版の解説が全文掲載されています。あとがきから読む派の方はどうぞ(笑)
と言いつついつまでも続くかは分かりませんけれどね。
オシマイ