今日の1枚1473 : 春日大社 | ナラんちゅレインボーパパのゴーリキ招来!

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藤堂高虎奉納釣灯籠 2015.9.26

 

これらの燈籠は、戦国武将・藤堂高虎が奉納した釣灯籠です。第六十次式年造替の一環で、別所で保管されていた徳川五代将軍綱吉、戦国大名・宇喜多秀家、直江兼続 寄進の燈籠とともに中門東側にに吊され公開されています。

 

 藤堂家は春日社を氏神としていました。春日大社は、歴代の藩主から50基以上の燈籠が寄進される他、春日若宮社のおん祭りに毎年警護の槍56本の奉仕を受けてきました。

 藤堂高虎は、近江国(滋賀県)の出身の武将で、築城の名手と称えられました。高虎は、浅井氏~織田氏~豊臣秀吉に仕えてきましたが、関ヶ原の戦いでは徳川方に付き活躍しました。いわゆる外様大名ですが家康の信任篤く、慶長13年(1609)伊賀伊勢に22万石の所領を得て津城に入りました。

 

 この28基の燈籠は慶長12年に奉納されています。それぞれ火袋に、「大御所(家康)為御祈祷也」「将軍(2代 秀忠)為御祈祷也」と記されています。奉納の翌年に加増のうえ国替えです。戦国時代を生き抜いた如才なさが表れているのかも?

 

 

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先日ご紹介しました『とっぴんぱらりの風太郎』(紹介記事 → こちら)。単行本は分厚い1冊でしたが、文庫版は上下巻に分冊されています。

期せずして作者・万城目学さんのサイン入り上巻を購入できたので、早速読み始めたのですが、面白くてすぐに下巻も購入に一気に読み切りました!

 

時代は江戸幕府(徳川家)が豊臣宗家を滅ぼした戦いである大阪の陣のころ。戦国の世が終わりを迎えつつあったころ。伊賀忍者だった風太郎の数奇な運命の物語です。

 

文庫帯にある「ニート忍者見参」。主人公の名・風太郎の読みが「ぷうたろう」…ニート忍者・ぷうたろう、なんとキャッチーなネーミング(^O^) そして「1個のひょうたんが運命を変えた―」が映画にもなった「プリンセス・トヨトミ」を連想させてくれる…

万城目さんらしいファンタスティック要素もありながら、お話はいたって真っ当な時代物。それこそ術にかけられた、あるいは煙に巻かれたというか、読後にそんな印象を受けました(笑)

万城目作品も好きだし、忍者も好きなので、自分としては満足の作品でした。

 

で、ニート忍者になる前、伊賀を支配していた藩主が藤堂高虎でした。お話にも登場します。読了記念に、今日の1枚に作品関連ネタをといことで、燈籠の写真をチョイスしました。