持統天皇にドキドキ…f(^_^; | ナラんちゅレインボーパパのゴーリキ招来!

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遅まきながら奈良に住んでいることに感謝のオッチャンです。神社仏閣をメインにお出かけしています。
下手の横好きを地で行くデジカメ画像メインの、お出かけ日記です。

当ブログの「今日の1枚1264」( →こちら)でご紹介しました、持統天皇の万葉歌碑。
そこには有名なこの歌、「春過ぎて夏来るらし 白栲の衣乾したり 天香具山」が、刻まれていました。

昨年ある本を読んで以来、素直な気持ちでこの歌を味わえなくなってしまいました。

『朱鳥の陵』
■著者: 坂東 眞砂子
■集英社文庫(集英社HP → こちら)
■ISBNコード:978-4-08-745273-0
■定価:700円(本体)+税
■発売日:2015年1月20日

内容紹介
他人の夢を読み解く力を持った白妙(しろたえ)が、時の太上天皇讚良(ささら)、後の持統天皇の心の中に飲み込まれていく。強大な権力を手中にし、愛する者を次々と葬った持統天皇の真実に迫る。傑作歴史長編。
(集英社HPより)

2012年に同社より単行本として刊行されました。表紙のデザインはほぼ同じです。表紙が気に入ったのであまり内容は確かめずに買おうかなと思ったものの、文庫になるまで我慢我慢と思い直して、そのまますっかり忘れていました。同じ表紙のデザインでなかったら文庫化されていたことに気がつかなかったよ~と見つけたときに即購入。内容は面白く、グイグイ引き込まれて読み進むうちに、(この文庫での)持統天皇のキャラにビビり、一度試して二度と手を出すまい誓ったイヤミスを読んだときの不快感が甦ってきたのに、やめられない止まらない~という感じで、一気に読み切ってしまいました。
そして、ラストが強烈すぎて、絶句ですわf(^_^;

挿し絵はありませんでしたが、先日最新刊が発売されたコミック『天智と天武』の持統天皇の絵がピッタリかも。

『天智と天武-新説・日本書紀- 9』(小学館ビッグ コミックス → こちら)

天智と天武 9巻めも、天智と天武が…。そこへ来て、『朱鳥の陵』ショックが癒えたころにまた持統の強烈キャラ。そんなこんなでやや引き気味に読んだ9巻め。でも物語の面白さに変わりはないので、読み続けますけどね!



*     *     *

ちょっと脱線しましたが、話を『朱鳥の陵』に戻します。読後のショックから立ち直りたくて、衝動的に買ってしまったのが、こちら。

『天上の虹 23』
■著者:里中満智子
■講談社KC KISS(講談社HP → こちら)
■ISBNコード:978-4-06-340949-9
■定価:530円(本体)+税
■発売日 : 2015年3月13日

30年を経て完結を迎えたということで、刊行時には大いに話題になった漫画です。自分は読んだことがなかったのですが、NHKの番組「歴史秘話ヒストリア」で取り上げられ、『朱鳥の陵』とは趣を異にしているようなので、持統天皇のイメージを塗り替えようと最終巻だけ買ってしまいましたf(^_^;
お陰でだいぶ癒されました。


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そうそう、『朱鳥の陵』の前に読んでいたのがこれ。

『美貌の女帝』
■著者:永井路子
■文春文庫(文藝春秋HP → こちら)
■ISBNコード:978-4-16-720051-0
■定価:743円(本体)+税
■発売日:2012年12月4日

壬申の乱から藤原京、さらに平城京へと都がうつる激動の時代。その裏で皇位を巡って氷高皇女が懸命に守り抜こうとしたものは――。

主人公は元正天皇ですが、その母・元明天皇、祖母・持統天皇3人の女帝の物語でもあります。

余談ですが、ここに登場する「天上の虹」の持統天皇のイメージに近いかな、と。



『美貌の女帝』→『朱鳥の陵』→『天上の虹 』→『天智と天武-新説・日本書紀-』と、去年から断続的に持統天皇が登場する物語を読んできましたが、その描写は極端で、大いに振り回されてしまいました。今後、持統天皇のお話を読む機会があったなら、今度はどうキャラ設定がなされるのか、怖いもの見たさで確かめると致しましょう。



そして、また香久山に行くときは、天気のよい日を選んでいこうと思います。

と、ビビリンチョな自分をさらしつつ、オシマーイ