放課後に、お友達と遊ぶのを楽しみにしている息子。
うちでお友達とゲームをやったり、近所の児童館で遊んだりしています。
そんな息子が、こんなことをポツリと言ってきました。
「昨日、児童館にいたら、『あ~!不登校の子~!』って言われたんだ…。」
言って来たのは、息子よりも上級生の男の子だったようです。
「それで、どうしたの?」
と聞くと、
「みんなが一斉に僕の方を見たから、急いで逃げて帰ってきた。」
って。
「そう言われて、どんな気持ちがしたの?」
と聞くと、
「そりゃあ、すごく腹が立ったし悔しかったよ。」
と。
「だったらその子に言ってやったら良かったのに。『悔しかったら、あんたも不登校やってみなっ!』ってさ(笑)」
と私が言うと、
「そうだね。こっちの方が楽だよ~ってね(笑)。」
と息子は言ってました。
でもホントは、楽だなんて思ってない。
不登校って楽じゃない。
人と違ったことをするのって、とってもパワーのいる事なんだ。
だから私は、不登校という道を選んだ子は、それはそれですごい事だと思っている。
学校に「行きたくない」と言う気持ちを貫けた意志はすごいと思う。
学校に行かないという選びをするという事は、
周りの色んな目を感じながら生きていくという決心をしたという事。
みんながやっている勉強を自分はやっていないという不安と戦っていく決心をしたという事。
一週間のほとんどの時間を孤独に耐えて生きていくという覚悟をしたという事。
みんなとは違うレールに乗って、この先どんどん自分だけ違う場所へ行ってしまうんだという恐怖に向き合っていく覚悟をしたという事。
そういう事が、最初はあまり分かってなかったかもしれない。
でも、不登校を続けていくという事は、ほとんどの子供が多かれ少なかれ、こういう現実を抱えていると思う。
それに向き合う事が、どれだけパワーのいることか…。
不登校という勇気ある選びをできなかった私は、
不登校になった子供達の事を弱虫だとは思わない。
彼らこそ、強い。
だから、彼らを馬鹿にする人がいたら、
「じゃあ、やってみな。」
って言いたいんです。