息子がテンション高く、4歳の妹を追いかけ回していた。
妹が、キャーキャー言って逃げるのが楽しいみたいで。
でも、見ていてちょっと危ないな~と思ったので、「ケガさせないように気を付けなさいよー」と何度も声をかけた。
間も無く、娘が悲痛な声で大泣き。
調子に乗った息子が、持っていたクッションで妹を壁に押し付け、
妹はその勢いで、目の横を壁の角にぶつけ、ミミズ腫れになっていた。
わたしが厳しく息子を叱り、
息子のテンションが一気に急降下。
「ね、悪気がなくても、ケガをさせてしまったら、結局自分が悪くなって、嫌な思いするでしょ。だから気を付けなさいって何度も言ったんだよ。」
と言うと、
「あーあ、いつも、こういう事になってから気付くんだ。
それまでは止められないんだよな…。
ほんっとにバカでアホな僕の癖だよ。」
って。
「興奮してる時は、ママの声が届いてないの?」
と聞くと、
「届いてないって訳じゃないんだよね…。聞こえてはいるんだけど、脳ミソまで届いてないんだよ。」
と。
一番肝心なとこに届いてないやないかーいっ。
「明日が土曜日だって思って、テンション上がっちゃってたのかな…」
って息子が言うので、
「あんたにとっては、平日も土曜日も変わんなくない?(学校行ってないから…。)」
って答えたら、
「ママは何にも分かってないな…。僕にとって平日は、学校に行ってないから、公園にすら行けないんだよ。
今日だって、お使いに行く時、児童館からクラスの子達が出てきてさー、慌てて逃げたんだから。
そんな僕にとって、土曜日ってのはものすごく特別な日なんだ。土曜日は学校がないから、自由に外に出てもいいでしょ?」
だって…。
まあ、気持ちは分かるけどね…。
もっと平日も堂々としてもいいんじゃないかな。
「楽しい土曜日になるといいね。」
と息子に言うと、
「あんまりいい予感はしないけど。」
と言って、息子は布団をかぶり眠りに落ちました。