外はこの季節のお祭りだったみたいです。
私は人混みが苦手なので黙って家に居ました。
朝と夕方、2回お風呂に入って悲しみも苦しみも流された感じでした。

そんな中 昼下がりにちょっとだけ外に出て買い物に行きました。
水とか、朝の定番の牛乳を買いに。
おやつも買いました。


私は黒のワンピース来て黒のレギンスで、紺のカーディガン羽織ってました。
でも
今日外は暑かったから、ほとんどノースリーブで、ショートパンツの格好の
おねえさんも居ました。
さわやかにママチャリをこいで、誰かと会話しておねえさんは遠くに消えていきました。

明るさの追従でした。
目に映るものすべてが新鮮でした。

私も夏らしい格好の準備をしたいと思います。
いつまでも下向いててもなにも変わらないので、とりあえず
来てる服から気分転換です。

クローゼットの整頓をして、要らない服捨てました。
いつまでも何かを大切に持ち続けられるほど私は懐が大きい人間ではないです。

明日からは上司が1週間出張で不在になるので、
どんな暴言にでも どんな無茶な要望にでも
耐えられるような自分で居ないといけません。
最近無理な要望にでもニコニコ笑う機械みたいな自分が居ることを見つけたので
たぶん大丈夫でしょう。

でも早速暴走して
さっき私はついに壁を殴ってしまいました。
自分の手も痛かったです。
隣の人の、調理のにおいとたばこのにおいが時々こっちに流れてくるので
それが突然耐えられなくなりました。
いつも昼夜問わずラーメンか焼肉か、餃子か、野菜炒めっていう感じです。

私の中では、太った男が住んでることになっています。


うまくまわりと調和することが私には至上の命題です。

しばらくは無理そうなので一生懸命黙ったままでいます。



朝、あんまりやる気がなさそうな私は、のろのろと支度をして、
病院に行ってきました。
地下鉄では、どうにもこうにも、隣の女の人の圧迫感が嫌で、
更に申し訳ないけど、汗臭くて嫌だったので、私は毎日見慣れた
会社の最寄駅で降りて 病院まで1駅歩きました。

待合は少し混んでたので、隣に毛むくじゃらの男が座りました。

名前が呼ばれたので診察室に行きました。

センセイは昔のように「はい、こんにちは」とは言いません。
私が変わってしまってからは、センセイとあまりあいさつしたことがありません。
いつもセンセイは椅子のところまで私が来てのろのろしていると
ぼんやりと「こんにちは」と言います。
私も 診察室のその 1つの椅子に座る寸前に、とても小さい声で「こんにちは」と言います。

私はセンセイの顔を見て話すことがほとんどありません。
人の目をきちんと見て話すのが苦手で、どうしても
ちゃんと居直ることができません。
仕事の時は頑張って対峙する けど…。

いつも下ばっかり向いているので、センセイの靴下は今日はおっさんって感じだなあとか
今日はチェックだなあとか、そんなのだけ目に焼き付きます。

数秒間センセイも黙って 私も黙っていて
そしたらいつも後ろに居るはずのスタッフの方は部屋に入って来ませんでした。
その光景を見て静かにドアを閉めて出ていってしまいました。



「私らしい診察」の 静かな時間が過ぎていきました。



センセイは「前は自分の嫌いなもの3つ言ったけど、覚えてる?」と
言いました。
私は「確かレスリンと自分と仕事です」と言いました。

「じゃあ自分の好きなものベスト3を教えてください」と言われて
私は大変に困ってしまいました。

全く思い浮かばないのです。
かすかに脳裏によぎったのは
「チョコレート バランスボール …スタバ?…」
好きなものが無いようなのです。いったい私何で生きてるんだろう。

しょうがないから、思いついた一番身近な、最後のものを3つ言いました。
つけまつげがうまく付けれた自分と、TOEICの勉強してる自分と、
(仕事の問い合わせの)電話にうまく出てる自分です!!


(自分嫌いって言っといて、なんだこれは…。)



センセイはなにやらそのことをカルテに書いて、○をつけて、
「そっかそっか、じゃあなにか達成感があると、少し自分を認めてあげられ
るんだねえ」と言いました。


それから「今年の夏も長袖だけかい」とセンセイが言ったので
私はくやしくて「なんとかします」と少しだけ笑いました。

次回はパフスリーブの半袖を着ていきます。

さいごにセンセイは穏やかに「じゃあつけまつげ上手につけてまた来てください」と
微笑んでそう言いました。

診察室をそっとあとにしました。


受付でお金をお支払して、処方せんが出てきました。
ほんの、ほんの少しだけ
「今回は4週間分のおくすりが出ています」っていう言葉を期待してた私は
「2週間分のお薬が出ています。次回のご予約ですが、同じくらいの
時間でお取りしますか??」…と言われてがっかりしてしまいました。

元気なのに元気じゃないのか…。


その処方せんを持ってとぼとぼと薬局に行って、薬をもらいました。
センセイ曰く「最低限のくすり」の2種類と、気持ち悪くなるからと私がお願いした
ナウゼリンの、合わせて3つをいただいてきました。
今日私はすごくぼんやりしてて、病院で保険証出すのも忘れるし、
お薬手帳も何もかも家に忘れてしまって、よく見るとかばんには要らんものばっかり…。

しょんぼりして帰りの地下鉄でよく見たら、お薬手帳に貼る紙が
薬と一緒に入っていました。

ほっ。


「まあ…苦しみはそんなに消えてないと思うけど…
ほんとに頑張ってると思うよ-」

と言うセンセイ。

診察室の、名も知らぬ観葉植物の幹だけ見つめながら
「いやあ~全然頑張ってないですうぅぅぅぅ」と
手をふっていう私

営業時代は「数字がついてこないならただの頑張ってる人じゃん」と
言われたのを思い出しました。

今の私は本当に頑張ってるのかそうじゃないのかわからないけど

どこかで何かの役に立ってたらいいなあと思います。



今日午前中上司が会議だったため、少し忙しくなるのは覚悟していましたが
偶然が重なり、電話を立て続けに8本くらい受けて、内線も合わせると
すごい数になってしまいました。

今日最初の外線に出たときは妙に緊張して、自分でも何を言ってるのか
声が震えてしまってよくわかりませんでした。
あとから「問い合わせ帳」に書き残して我に返りました。

それからテキパキと仕事をこなせました。
去年もそうでした。



6月と7月だけが 通院をしないで過ごせた唯一の月でした。
季節性のものとは思いたくないから、ずっとこの
今みたいな自分が続いたらいいなと思っています。


社会に出たらいろんな人がいて、それに打ちひしがれることばっかりでした。
でももうやめました。
そういう人たちが私のことをたとえば
「象牙の塔」とか思うのだとしたら
私はそういう人を 「人として欠落している」 とか思うのでしょう。
どっちもどっちで答えが出ないでオタガイサマ。

お互い合わないで嫌いなんだから当然。
そんなことに時間使うんだったら単語の一つや二つ覚えればいい。

自分の仕事を黙ってきちんとやって、本社に行く目標もって
進むことにしました。
それまで今は多分修行です。

自分が大変な思いをした分だけ、人に配慮できるようになれたらいいかなと
半ばあきらめなのか期待なのかわからない気持ちです。


明日は病院なので朝ゆっくりもしていられませんが

帰ったらうどんでも茹でてみようかなあ。

今の自分がラミクタールのおかげだとしたら
一概に「薬はいりません」とも言えないし…

複雑です。
病院の前の日は、いつも花金のはずなのに憂鬱です。


いつか本社に行って 新しい街でで暮らしてる自分の上に
生きていくことを満喫したい。

本社には会いたい人がたくさん たくさんいます。
私にはまだ やりたいことがいっぱいあります。