昼間は嫌がらせみたいに晴れてた

どこかへ 出かけなきゃいけない気がした。
でも行けなかった

本当は買いたいものも行きたいところもあった。
でも
今の自分じゃ無理だから

やめた

二度と太陽出てくるなと思った

そんなに照りつけたら前も上も見れないんだよバカやろうと思った



勝手に薬をやめると決まってわたしはそうだけど
吐き気がして具合悪くなった。
仕事柄 退薬症状とか 知ってるはずなのにバカなのはいつもと変わりなかった
嫌々薬を1つだけ放り込んで少し横になった

燃やしたレスリンのにおいは焼き芋みたいであまりにも
今の私に滑稽だった



思い立って本棚の整理をした



私は昔から本の「端」とか「角」が曲がってしまうのを相当嫌った。
今思えば そのころから 少し人とは違ったのかもしれない
そのころから治療してたら
少しは違ったのかもしれない。

本を買うとき
私は決まっていつもいつもできるだけきれいなのを選んで買った。
それなのに去年の夏
その
大事な本達に水を勢いよくこぼした。













気づいたら勢いよく 「だらだら」じゃない 

ぽたぽた ぽたぽた
止まらない涙みたいな血が流れてた

とりあえずばんそうこうを貼ったような気がする。


8か月がたってやっとやっと

やっと

今日はその
しばらく目につかないところに閉まっていた本を取り出して
整理をすることができた
自分の気持ちにも折り合いがついたようで

濡れて歪んだページは仕方ないから
使うのは歪んだわたしだから
と言い聞かせて

机にならべた。

8か月前の過ちは くねくねと曲がった本を私にくれた
少し開きづらい本を私にくれた
少しまくり上げにくい袖をくれた

こうして
しばらく避けてきたTOEICの勉強と
普通の読書が再開の兆しを見せたら


もう昼下がりなんてとうにすぎていて
あたりは薄暮時だった

ちょっとだけ外に出て
いつもは行かない裏道を通ると昼間とは全然違った

私は昼間の明るさがすべてで、なんでも光に照らされまくっていて
最先端みたいに居なきゃいけなくて
なんでもできなきゃいけないと思ってた

通りには昭和の時代から続くであろう商店やたばこ屋さん
床屋さん
お肉屋さん
遊郭を思わせる造りの街角


見るものすべてが新鮮だった

これは薄暮時じゃなきゃ哀愁も何にもなかったんだろうな

明るすぎなくてもよかったんだな