小説 | 千年の独奏歌

小説

─魔法の絵本 一冊税込み420円


本屋へ『世界のアイス』と言う本を買いにきたカイトはレジを済ませようとした時ふと目に入ったレジの隣においてあった絵本を手に取った。


「リンちゃんやレンくんに買って帰ろーかな?」


兄さんリンとレンは14歳、絵本なんか読みません。


「すみません、コレも一緒にお願いします。」


「毎度ありがとうございます。合計1920円です。」


『世界のアイス』一冊税込み1500円、高いです。


「るんるんる~ん♪」


───家───


「ただいまー」


「おっそい!おつかいに行くのに何時間かかってるの!」


「ごめんねめーちゃん、でもね、ほらビールがつめ放題で900円だったんだよー」


何故つめ放題で6本しか買えてない、コレ普通に買ったほうがやすいです。


「で、頼んだものは?」


「うん、しょうゆとージュース2本と、あとなくなりそうだったからおコメ。」


「よろしい。」


兄さん、以外に力持ちです。


「じゃあココにおいとくね、」


「うん、お疲れ様。」


カイト兄さんはアイスを一本と買ってきた本を手に取り、リビングへ。


「リンちゃんーれんくーん」


リビングでは、リンとレンがマリオカートで勝負中。


「うりゃりゃりゃー!」


「ちょ!バナナの皮振り回しながら近づくなよ!あぶッあーあーぶつかった。」


「作戦勝ちだよレン。ただ走ってるだけじゃ勝てないよ。」


「ねーりんちゃん、れんくん。」


「んー?」「あ゛ー?」


リンは機嫌よさげに、レンは機嫌悪そうに返事します。


「本買ってきたんだけど読むー?」


「何マンガ!?」


うれしそうな顔をしたレンくん。だがしかし、袋を開けると絵本とカイトのアイスの本。


「何だよ、絵本かよ。」


また機嫌悪くなる。


「久しぶりに読んであげるからほら座って、ミクも一緒にどー?」


「うん、ちょっと待ってね。お姉ちゃん、ちょっとカイト兄さんにつきあってくる。」


「行ってらっしゃい。」


よく分かってますねミク。


「じゃあ、『魔法の絵本』始まり始まりー。」


「早く読むなら読めよ。」


「レン静かに。」


「はーい・・・」


そして、絵本の表紙を開くと、


 もうそこは、絵本の中。



「あ・・・あれ?私おなべに火をかけていたのに・・・」


料理中のめーちゃんも


「ココどこ?」


めんどくさそうなレンも


「うわーライオンとか出てきそうッ」


うきうき気分のリンも


「あ、カイト兄さん家にかぎかけてたかな・・・?」


冷静なミクも


「あれ?ここ一ページ目の絵とそっくり。」


絵本と比べるカイトも


全員絵本の中に入ってきてしまいました。








これから、どんな世界が繰り広げられるのでしょうね。


この先、絵本の中身はこの子達が作り上げていくのでしょう。




─続く─








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